齋藤瞬のチャレンジクッキング!その1―失敗作
本当は何をしたかったのか
「スイカの実を熱で溶かしてソースにして、バニラアイスにかけて、やや溶けたバニラアイスとともに楽しむ」
私はそんな事を目論んでいました(笑)。
しかし、スイカの実をフライパンに乗せて熱しても、スイカの実は案外、形を保ってしまうのですね。しかも、温めたスイカって、あまり美味しくない・・・。
一応、少し溶かす事の出来たスイカの実(スイカソース)をバニラアイスにかけてみましたが、あまり良い色合いとは言えませんでした。
今回の私の料理は、完全に失敗でした(笑)。
料理経験の浅さの割には、目論み通りに―時には予想以上に―美味しいものを作れる事が多かったので、少しずつ、料理に自信がついてきていたのですが、今回は上手く行きませんでした。そんな事もありますね。
工程
スイカを皮から離し、適当な大きさに切る
今回私は、手間を省くため、すでにカットされているものを使いました。
焦げにくいフライパンに、油をひかずに、スイカを乗せる
熱して溶かす
溶けるはずだったのですが、溶けませんでした。
バニラアイスを、適当なお皿に乗せる
溶かして出来たスイカソースを、バニラアイスにかけて完成!
・・・だったのになぁ(涙)。
一応、試食してみました
先ほども少し書きましたが、色合いがあまり良くない・・・。正直、食欲はそそられません。
もっというと、香りが良くない。そして食べてもあまり美味しくない・・・。
後でスイカについて勉強し直して知ったのですが、スイカは、冷えている時の方が、甘みが増すそうです。完全に私の勉強不足でした。
しかし、時にはこんな失敗があっても良いとも思えました。むしろ、今回の失敗のおかげで、料理をするのがますます楽しくなりました。
この失敗を糧にして、料理の知識と技術を磨いていきたいと思いました。
もう一つ、料理を作りました。こっちは上手く行きました!それでは参ります。
齋藤瞬のチャレンジクッキングその2!―種を炒ってみました
前置き
「スイカの種は食べる事が出来る」それを知ったのは、ごく最近の事でした。
正直、普通にスイカにかぶりついた時に、私はいつも種が邪魔だと思っていましたが、種を食べられると知って、私の好奇心はものすごくくすぐられました。
幸い、先ほどの「失敗作(笑)」を作ってしまった時に、十分な量の種を用意出来たので、早速料理に挑戦してみました。
材料(食材)
スイカの種・・・お好みの量
塩・・・お好みの量(普通の食塩で良いです)
工程
種を用意する
特に特別な考慮は要りません。普通にスイカの種を用意すればOKです。
フライパンで種を炒る
油はひかなくて良いです。中火かやや強火で2~5分程度、炒って下さい。
水分を飛ばしてあげましょう。
炒った種を適当な皿に盛り、塩をふる
これで食べる事が出来てしまいます!
「思ったより簡単に作れる!」と感じた方も多いのではないでしょうか?それでは試食タイムです。
試食・感想
水分が飛んだスイカの種・・・、見た目からして、カリカリ香ばしくて美味しそうだと思えました。
口にして噛んでみると、予想通りに美味しかったです。あくまで私一個人の感想ですが、お茶と合うかもしれないと思いました。
いつもは捨ててしまっていたスイカの種が、こんなに美味しく食べられて、何だか得した気持ちになりました。
ここまで、スイカを使った料理についてみて来ましたが、ここからは、スイカという食品について、少し、勉強してみましょう。
スイカの知識
良品の見分け方
ここで紹介する「見分け方」を頭に入れておくと、良品(美味しい)と出会える可能性が高くなります。
・ハリとツヤがあり、縞模様がハッキリしているものは、良品である可能性があります
・カットされているものは、実の色が鮮やかなものが良いです
・同じくカットされているものは、実と種の間に、少しだけ隙間があるものが、良品の可能性が高いです
※ただし、隙間が空きすぎているものは、収穫後時間が経ちすぎていて、鮮度が落ちている事が多いです。
保存方法
ここで紹介する保存方法は、あくまで一例です。他にもいくつかの保存方法があります。
丸ごと保存する場合は、風通しの良いところで、常温で保存してください。
小玉のものなど、冷蔵庫で保存しても良いです。その際は、2週間前後、保存が利く事があります。カットしたものは、冷蔵庫で2~3日程度、保存出来る事が多いです。
品種
スイカは、全国各地で美味しい品種が数多く作られていて、正直、ここでは紹介しきれません。
そこで、(先ほど紹介した料理方法を使わずとも)種ごと食べられてしまう、食べるのに手間がかかりにくい品種を2つ紹介します。
新世界
種が米粒大しかなく、実と一緒に食べても嫌な触感がありません。
中型サイズです。
こつぶっ娘(こ)
種の大きさが、普通のスイカの4分の1程度しかありません。
噛むと消えてなくなる感覚だそうです。
簡単な解説
日本では、江戸時代に黒皮のスイカが作られていましたが、明治時代にヨーロッパから多くの品種が伝わり、本格的な栽培が始まりました。
大玉スイカ、その半分ほどのサイズの小玉スイカ、果肉が黄色いクリームスイカ、果皮が黒い黒皮スイカなどに大別され、これまで、数々の品種が誕生しています。
全国各地で、ユニークな品種が生まれていて、多くの人々に食されています。
参考文献
・一般社団法人 日本果樹種苗協会、国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構、国立研究開発法人 国際農林水産業研究センター監修 株式会社マイナビ出版発行「図説 果物の大図鑑(初版)」2016年10月28日 174~183頁