齋藤瞬のチャレンジクッキング!その1―ハスカップミルク
独特の酸味があるハスカップを、ミルクと混ぜたら美味しいだろうなぁ・・・、そんな思いから作ってみました。率直に言って、自己流な面も多い作り方となりましたが、読者のみなさまの参考になる部分はあると思っています。
材料(1~2人前)
・ハスカップ・・・約50g
・ミルク(牛乳)・・・約200ml
・砂糖・・・お好み(砂糖以外の甘味料を用いてもOKです)
工程
ハスカップを軽く水洗いする
汚れが落ちる程度で良いです。むしろ、洗いすぎは風味が落ちるので注意してください。
焦げ付きにくい、テフロン加工のフライパンを用意します
フライパンを火にかけます(強火)
火を中火にして、ハスカップをフライパンに投入します
焦げ付かないように、へらなどで混ぜます
それでも火加減が強いようなら、さらに火の勢いを弱めても良いです(逆に強める事もあります)。これで2~3分で、余計な水分が飛んで、煮詰まると思います。
煮詰まったら火を止めて、お好みで砂糖(甘味料)を投入し、混ぜ合わせて粗熱をとります
粗熱が取れたら、コップやグラスに煮詰めたハスカップを入れます
そこにミルクも入れて、混ぜ合わせて完成です!
鮮やかな紫色になるはずです。
感想
私自身が実際に作ってみたとき、煮詰めている時点で、ハスカップの良い香りがしてきて、「今回はかなり完成度の高いハスカップミルクが作れるのでは?」と期待していました。
煮詰めたハスカップをグラスに入れ、ミルクも投入して混ぜると、鮮やかな紫色になり、さらに期待が高まりました。
実際に飲んでみると、甘みは少ないものの、さわやかで非常に美味しかったです。
自画自賛になってしまいますが、どこかの喫茶店で出て来ても、何の不思議もない出来でした。
煮詰めるという、少し手間のかかる作業はあるものの、初夏を迎えたら、ぜひ毎回作ってみようと思えるような、良い思いができました。
次は、ハスカップミルクより手間は少ないものの、地味に難易度の高い料理にチャレンジします。
齋藤瞬のチャレンジクッキングその2―ハスカップの漬物(塩漬け)
ハスカップを漬物にする事がある、その情報を知ったとき、私は少し驚きました。
子どもの頃から、お菓子などで、度々ハスカップの味を楽しむ事はありましたが、そのほとんどは、甘みのついた状態だったので、私の中にはハスカップ=甘い物、というイメージがあったからです。
子どもの頃の、引っ込み思案、新しいものが苦手な私なら、ハスカップの漬物を作ってみようなんて、考えもしなかったでしょうが、人間はいつまでも成長する生き物、漬物を作ってみようと即決する私がいました。
インターネット上に掲載されているレシピなどを参考にして、私なりのものを作ってみました。以下より、順を追って説明します!
材料(完成時に、ごはん茶碗2~3杯分は、これで食べられると思われる量です)
・ハスカップ・・・約50g
・塩・・・量は本文中で言及します。普通の食塩で良いです。
工程
ハスカップを、水洗いします
軽く洗えば大丈夫です。
皿にハスカップを入れて、塩を振り、よく混ぜます
塩の量は、ハスカップの重さの2~3%もあれば、恐らく十分です。
皿にラップをかけ、冷蔵庫で保存します
1日1回、ハスカップをよく混ぜて、塩をなじませます
感想
ハスカップの漬物を作るのは、人生で初めてだったので、塩加減などが良くわかっておらず、私は一日ごとに、味を確かめたり、塩を追加したりしながら、制作にチャレンジしました。
インターネットで作り方をリサーチした時には、「冷凍させる」といった技もある事を知り、事前にそれを頭に入れていましたが、今回は、「漬かる途中経過」も知りたくて、あえて、冷蔵して漬ける事にしました。
漬けて1日とか2日の時点では、塩味は薄かったですが、塩味が少ない方が好きな方には、これでも十分楽しめるかもという漬かり具合になっていました。
4日、5日と経ってくると、塩味も強くなり、「ああ、本当にハスカップも塩漬けで美味しくなるのだな」と思える味になりました。
なお、私が実際に食して感じた事ですが、より美味しく食べたいのなら、ハスカップの実を、潰して(割って)食べると、塩味も酸味も濃くなり、より美味しくいただけると感じました。
ハスカップの漬物、ご飯のお供に、とても良いです。
最後に・・・ハスカップの知識
分類・・・スイカズラ科スイカズラ属
原産地・・・東アジア
和名・・・クロミノウグイスカグラ
良品の見分け方と保存方法
良品の見分け方
濃い青紫色のものが食べ頃です。
保存方法
冷蔵庫であれば、2~3日保存出来ることが多いです。
すぐに食べない場合は、冷凍保存するか、ジャムにすると保存がききます。
解説
北海道にはかなり古い時代から自生していた果物です。
アイヌの方々には「不老不死の実」とも呼ばれていて、確かに、ビタミンやミネラル等を良く含みます。
独特の酸味と苦みがありますが、近年は、甘みが強いものも、品種改良で誕生しています。
生産量自体が少ないので、出回りも少ないですが、冷凍品も販売されるようになりました。
参考文献
・一般社団法人 日本果樹種苗協会、国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構、国立研究開発法人 国際農林水産研究センター監修 株式会社マイナビ出版発行 「図説 果物の大図鑑(初版)」 2016年10月28日 216頁
・三輪正幸監修 株式会社高橋書店発行「からだにおいしい フルーツの便利帳」2018年9月5日 122頁