つわぶき、つくしの解説です!いつか私も食べてみたいです!

つくし 山菜
つくし

つわぶき

簡単な説明

つわぶき(石蕗)は、キク科の多年草で、ふきと同様に円形の葉と長い茎を持っていますが、別の種類の山菜です。

艶(つや)のあるふき、という言葉がもとになって「つわぶき」となった説があるほど、強いアクがあることや独特な香りがあること、そして何よりその姿が似ています。しかし、繰り返しになりますが、ふきとは別の山菜です。

つわぶきを学ぼう

ここからは、(基本的に)一問一答形式で、つわぶきについて勉強していきます。一度勉強したことの確認のために、「1.簡単な説明」でも説明したことも、一部重複します。

基本事項

問1.つわぶきはふきと同じですか?

A.いいえ、つわぶきとふきは違う山菜です。

問2.「つわぶき」の名の由来はなんですか?

A.「艶のあるふき」という言葉から来ている、という説があります。ただし、なんども繰り返しになりますが、ふきとは違う山菜です。

問3.アク抜きをする必要はありますか?

A.あります。

問4.どの部分を食用にしますか?

A.葉と柄(へい)の部分を食用にします。

栄養素

問5.良く含まれている栄養素は何ですか?

A.カリウムと食物繊維が良く含まれています。ただし、つわぶきに含まれている栄養素は決して量も種類も決して多くなく、また、アク抜きの段階で栄養素が逃げることも覚悟しなければなりません。

つわぶきは、純粋にその香りや味、食感を楽しむということを念頭においた方が良いかもしれません。

民間療法

つわぶきの葉には、ヘキサナールという成分が含まれており、これは強い殺菌作用があることで知られています。

そのため、民間療法で、肉や魚が原因の食あたりや中毒のときに、絞り汁を服用して対処に用いて来た他、打ち身や切り傷に汁を擦り込んで外用薬としてきました。

参考文献

・吉田企世子監修 株式会社エクスナレッジ発行 「春夏秋冬おいしいクスリ 旬の野菜の栄養辞典」 2016年 32頁   

つくし

つくし
つくし

僕とつくしの関わり

北海道の中でも、比較的寒い地域に住んでいる僕にとって、冬の間の長い「雪と氷に閉ざされた世界」から解放され、春を迎えた時の解放感は、たまらないものがあります(といっても、決して冬が嫌いなわけではないです。また、花粉症を持っている方にとって、春を迎えるのはむしろ嫌なことかもしれませんが・・・)。

地面のほとんどの土と枯れ草が確認できる頃になってきて、ふきのとうが「明らかに食べごろを過ぎているだろうというくらい成長した」ころ、タンポポの開花とほぼ同時期に、つくしを見ることが多いです。具体的に言うと、4月の上旬から中旬頃、になります。

このつくし・・・、タンポポのように明るい黄色の花を咲かせるわけではなく、地味に感じる存在ですが、僕は結構好きです。

何か、「生命力の強さ」というものを、僕は感じるのです。実際、つくしの栄養茎であるスギナは、非常に生命力が強いそうで、雑草処理の時に嫌がられる(除去しても除去しても生えてくる)のをよく耳にします。

そして、何故かはわからないのですが、つくしという山菜の姿かたちに、僕は「面白味」を感じるのです。何故か笑いが起きるのです。

つくし、何か良いキャラをしています。生命力が強いと言われるだけでなく、僕を笑顔にしてくれる、まるで、毎年春にだけ訪れるお笑い芸人のようです。

そんなつくしですが、見た目からは考えられないくらい、栄養的に優れている山菜なのです。次の章で、それを見ていくことにします。

つくしの栄養価

まずは、「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」より、つくしの栄養価を見ていきましょう。ただし、つくしはアク抜きをする必要があるため、実際に食す際にはそのままの栄養効果が得られない栄養素もあるので注意しましょう。

可食部100gあたり・・・

エネルギー・・・31キロカロリー

水分・・・86.9g

たんぱく質・・・3.5g

脂質・・・0.1g

コレステロール・・・0mg

炭水化物・・・8.1g

無機質(ミネラル)

ナトリウム・・・6mg

カリウム・・・640mg

カルシウム・・・50mg

マグネシウム・・・33mg

リン・・・94mg

鉄・・・2.1mg

亜鉛・・・1.1mg

銅・・・0.22mg

マンガン・・・0.22mg

ビタミン

ビタミンA・・・88mg

ビタミンD・・・0mg

ビタミンE・・・

(α‐トコフェロール・・・4.9mg)

(γ‐トコフェロール・・・0mg)

ビタミンK・・・19mg

ビタミンB1・・・0.07mg

ビタミンB2・・・0.14mg

ナイアシン当量・・・2.8mg

ビタミンB6・・・0.35mg

ビタミンB12・・・0mg

葉酸・・・110mg

パントテン酸・・・0.90mg

ビタミンC・・・33mg

優れている栄養価

ビタミンA

目の健康を維持するのに有効で、皮膚や粘膜の保護にも役立つビタミンAを、つくしは良く含んでいます。

なお、当ブログでビタミンAについて解説しているページがあるので、よろしければ以下のリンクを参考にしてください。

ビタミンE

血液の代謝を促し、新陳代謝を良くするビタミンEも、つくしは良く含んでいます。

この他、パントテン酸や食物繊維も、栄養価が高いことで知られるあのほうれん草の、2倍以上を含んでいます。また、ビタミンCやカリウムなども良く含んでいるのですが、アク抜きの際にかなりの量が流失してしまうことを、覚悟する必要があります(アク抜きの際に流失する栄養素は、これらに限らないことにも注意して下さい)。

料理

僕はまだ、つくしというもの自体を食した経験がないのですが、おひたしや卵とじ、炊き込みご飯にすると、美味とされます。

今後、食す経験や実際に料理をすることがあれば、その経験を紹介します。

まとめ

その存在で春の訪れを感じさせてくれて、栄養価的にも優れているつくし。毎年春を迎える度に、ぜひ気にかけてあげてください。

2024年8月28日再編集時の筆者のコメント

つわぶきもつくしも、なかなか簡単には食べる機会に恵まれず、私は未だにありつけていません。残念ながら、今後もそう簡単には食べる事が出来ないと思います。

しかし、「こういう山菜がある」という知識を手に入れるだけでも、私の中の世界は確実に広がりました。

いつか食べてみたいという気持ちを持ちつつも、いまはしばし、他の野菜などに舌鼓を打ちたいと思います。

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