この記事で、さつまいもの歴史や栄養素などが学べます
最新情報と追記
さつまいもといえば、「さつまいもニュースONLINE」さんですね!
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さつまいもとは
さつまいもとは、ヒルガオ科サツマイモ属に属する野菜(根菜類)です。野菜ではなく、イモ類の食材として扱われる事もあります。
日本では基本的に、鹿児島県や茨城県、千葉県など、温暖な地域で栽培されますが、近年の気候変動の影響で、これまで栽培が難しいとされてきた北海道でも栽培が行われ始めています。
主食、サラダ、石焼きいも、スイーツに加工など、用途が広い食材です。
簡単な歴史
原産地は、メキシコやグアテマラ付近の中央アメリカです。紀元前3000年以前に人間が作物化し、紀元前2000年頃には、ペルーなどに南アメリカに伝わったとされています。
ポリネシア初頭には1世紀頃に伝わったとされますが、これは人間の影響というよりも、さつまいもの果実か種子が漂流した事による可能性が高いとされています。
後に日本で、さつまいもが飢饉から多くの人々を救ったように、さつまいもは多少環境が悪くても、生育可能な生命力の強さがあるといえそうです。
それから時が流れ、15世紀末にスペインに伝わった後、アジアにも広まり、日本には16世紀の終わり頃から17世紀が終わるころまでに伝わったとされます。
日本にさつまいもが伝来してから、全国各地に30~40年ほどで広まりました。これは当時としては異例の速さでの広まり方です。伝来した途端に、多くの日本人にとって重要視されはじめたといえます。
良品の選び方
※ここに挙げた特徴を持つさつまいもを選ぶと、良品に出会える可能性が高くなります。
※表面や切り口に、カビが生えているものは避けましょう
・ずっしりと重いもの
・真ん中がふっくらと太いもの
・皮にハリ・ツヤがあるもの
・表面に黒く輝いたカピカピしたものがあるもの(黒く輝いたカピカピしたものは蜜です。これが表面に出ているものは、美味しい事が多いです)
保存方法
常温保存の場合
寒さと湿気に弱いので、夏場以外は新聞紙に包んで冷暗所で保存します。条件が良いと、1か月程度保存出来る事もあります。
冷蔵の場合
ペーパータオルに包んでポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室に保存します。これも上手く行くと、1か月程度保存出来ます。
冷凍の場合
冷凍する場合、アク抜きしてから保存した方が良いです。良く洗い輪切りにして、水にさらしてアクを抜きます。3分ほどさらせば問題ないです。その後、水気をしっかりと切って、冷凍用保存袋に入れて、冷凍室で保存します。
この方法で、1か月程度保存出来る事もあります。
栄養素

さつまいもは、多量のビタミン類やミネラルを含んでいるわけではありませんが、以下に紹介する栄養素について、補給源になり得ます(一度の食事機会に一定以上の量を食べられる事が多いため)。
以下でそれぞれ解説します。
糖質
いきなりビタミン類やミネラルではない栄養素の紹介になります(笑)。
ですが、糖質が多いという事は、エネルギー源になるという事です。実際さつまいもは、米やパン、麺類の代わりに主食としての役割を果たす事が出来ます。
もちろん摂り過ぎは、肥満や病気などを招いてしまいますが、美味しくエネルギー補給が出来るという意味では、便利な存在です。
ビタミンB₁
糖質を多く含むさつまいもに、ビタミンB₁が含まれる事はありがたいといえます。
ビタミンB₁は糖質の代謝に強く関わるので、適度な摂取はエネルギーを効率良く生む事ができ、疲労回復やストレスの軽減などにつなげる事が出来ます。
ビタミンC
抗酸化作用があり、がんや動脈硬化、老化の予防などに役立ちます。
コラーゲンの生成にも強く関わるので、美肌作りには欠かせません。
また適度なビタミンCの摂取は、風邪などの感染症予防にも役立ちます。
ビタミンCは熱に弱い上、水に溶けやすいという性質がありますが、石焼きいものように蒸しての調理の場合は、損失が少なくて済みます。
食物繊維
さつまいもには水溶性食物繊維も多く含まれます。そのため、血中コレステロール値低下や糖尿病予防、満腹感を感じやすくしてダイエットなどにも役立ちます。
健康に役立つ組み合わせ
※ここで紹介する以外にも、健康に役立つ組み合わせ(食べ合わせ)はあります。
ごぼうと組み合わせると
風邪予防などに役立ちます。なお、ごぼうについては以下のリンクを参考にしてくださると嬉しいです(当ブログの別ページに飛びます)。
こんにゃくと組み合わせると
がん予防などに貢献します。
きくらげと組み合わせると
血中コレステロール値低下などにつながる事があります。なおきくらげについては、以下のリンクを参考にしてくださると嬉しいです(当ブログの別ページに飛びます)。
いちごと組み合わせると
ストレス解消などに良いです。なおいちごについては、以下のリンクを参考にしてくださると嬉しいです(当ブログの別ページに飛びます)。
品種(一部)
紅あずま
関東地方でよく生産されます。焼きいもに最適です。
鳴門金時
西日本で主に生産されます。上品な甘さが特徴です。
なお鳴門金時は、私がかつてアルバイトしていた青果店で、他の品種に比べて高値で売られていました。
私は鳴門金時について、当時の上司の方に質問をしましたが、「齋藤瞬君、たとえ高値でも鳴門金時を求めるお客様がいるのだよ」といわれ、私の中に「鳴門金時=高級品」というイメージがつきました(笑)。
私はまだ鳴門金時を試食した事はありませんが、いつか試食してみたいです。
五郎島金時
加賀の伝統野菜です。糖度が10~12とかなり高く、焼きいもにすると大変美味しいそうです。
参考文献
・青葉高著 株式会社八坂書房発行「日本の野菜文化史事典(初版)2013年9月25日 365~370頁
・青髪のテツ著、ムラセセラマンガ 株式会社Gakken発行「マンガでわかる やさいのトリセツ 野菜のプロが教える選び方・保存法・無駄なくおいしく食べるコツ(初版)」2023年7月11日 70、208頁
・川端理香監修 株式会社宝島社発行「毎日使える!野菜の教科書」2017年6月2日 62~63頁
・白鳥早奈英、板木利隆監修 株式会社高橋書店発行「もっとからだにおいしい 野菜の便利帳」2020年7月10日 70~71頁
・名取貴光監修 株式会社高橋書店発行「新・野菜の便利帳 健康編」2021年8月30日 136~137頁
・竹下大学著 株式会社エクスナレッジ発行「野菜と果物 すごい品種図鑑(初版)」2022年7月12日 44~49頁
・吉田企世子監修 株式会社エクスナレッジ発行「春夏秋冬おいしいクスリ 旬の野菜の栄養事典最新版(初版)」2016年5月23日 127、239~264頁
リンク
当ブログ(さつまいもと同じ秋が旬の食材)
外部リンク
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