前置き
今回は、にんじんについての記事、第3弾となります。後半の方では「紅白なます」作りに挑戦しています。
前半は、少し変わった実験を行いました。それが、「鮮度の悪くなったにんじんは、料理に使っても大丈夫なのか」というものを、実際に試したものです。
何故そんな事をやってみたのかというと、スーパーや青果店の見切り品(おつとめ品)コーナーに、鮮度が悪い代わりに安く売っている商品がありますが、それは本当に料理に使っても大丈夫なのか、というのを、この目で確かめてみようと思ったからです。
もちろん後半の紅白なます作りも読んでいただきたいのですが、今回の記事は特に前半―鮮度の落ちたにんじんを使った豚汁作り―を読んでいただければ嬉しいです。
実験―鮮度が落ちたにんじんの、実際の料理への使用
前置き
「鮮度が落ちているにんじんでも、料理に使って問題ないのであれば、無駄な食品ロスが防げるな」、私は前からそう思っていました。
しかしながら、これは私が実際に青果店で働いていた時から思っていた事なのですが、見切り品コーナーに売られている商品って、結構見た目が悪くなっているものが多いよなと。
ですが、私よりも青果に詳しい店長や上司が、実際に商品として売っているのだから、恐らく食べても問題ない・・・、と頭では理解しつつも、やっぱりなんか不安。だからこそ今回、自分の口で確かめてみようと決心しました。
実際に見切り品を用意出来なかったので
とはいうものの、私はこの時、見切り品のにんじんを用意する事が出来ませんでした。
そこで、実験に使用するにんじんには申し訳ないのですが、わざと「ダメなにんじんの保存方法」を実践して、にんじんを早めに劣化させました。ちなみに、ダメなにんじんの保存方法として行ったのが、「常温で裸のまま置いておく」というものです。
この状態で約10日間放っておきました。
劣化させるのに成功



画像を見ていただいてわかると思うのですが、表面の色が悪くなっていますね。水分が抜けてしなびている感じもありますね。
しかし、包丁でカットして中を見てみると、まだまともなにんじんの形を保っていました。「これはまだ料理に使える可能性が高いな」、正直そう思いました。
豚汁に入れてみました
しなびたにんじんの他に、白菜、ぶなしめじ、もちろん豚肉も入れて、実際に豚汁を作ってみました!
ちなみに、白菜とぶなしめじについて、私が詳しく執筆した記事があるので、そちらもお読み下さると嬉しいです(リンクを貼っておきます)。
料理をしている途中に悪臭が漂うとかのトラブルも特になく、まったく問題は起こらずに豚汁を作る事が出来ました。
試食と感想

画像を見てもわかるとおり、まったく正常な豚汁を作る事が出来ました。しかし、肝心なのはその味です。にんじんはちゃんと美味しく食べられるのか、それを確かめて初めて、今回の実験は成功と言えます。
にんじんを口に運んで噛んでみました。すると、全く問題なく食べる事が出来ました。普通に美味しいです。もちろん他の具材も美味しいです。
今回の実験でわかったのは、表面が多少変色している、そしてしなびている程度であれば、十分に料理に使える、という事でした。
さて、豚汁を無事に作る事が出来たところで、後半では「紅白なます」を作ってみた時の様子を紹介します。なおこちらでは鮮度が落ちていない、普通のにんじんを使用しています。
紅白なます
前置き
私は紅白なますが大好きです。あの優しい甘さと、にんじんと大根のクタクタ感がたまりません。私の、お正月の楽しみの一つになっています。
そのような紅白なますを今回、私自身の手で作ってみる事にしました。しかしながら・・・、この時私のかなりアバウトな一面が出てしまい、酢や砂糖の分量は「目分量」で作ってしまいました。
そこで、目分量で作った時の様子を正直に記事にしつつも、より美味しく作るために目安なる分量も、併せてしています。
果たして、目分量で作った紅白なますはどこまで美味しくなるのか、優しい目でお読みくださると嬉しいです。
材料
※「より美味しく作るために目安となる分量も、併せて紹介」と、先ほど書き綴ったものの、料理研究をされている諸先輩のレシピを色々読ませてもらうと、先輩それぞれでレシピはかなり違う事がわかりました。という事は、酢や砂糖などといった調味料の分量も、レシピそれぞれで個性があるという事です。
そこで、私が調べたレシピのうち、個人的に「これはわかりやすく作れそう」と感じたキッコーマンさんのウェブサイトのリンクを貼っておきます。より美味しい紅白なますを作る時の参考にしてください。

繰り返し何度もお話しさせてもらっていますが、私は目分量でかなりアバウトに作りました。アバウトに作った時の様子となってしまいますが、よろしければ以下より工程をお読みください。
工程

1.にんじんと大根の皮をむき、千切りにする
※私が料理した時は、かなり厚い千切りになってしまいました。
2.ボウルに千切りにしたにんじんと大根、酢と砂糖を入れて、よく混ぜる
3.ボウルにラップをして、冷蔵庫で寝かせる
※本当に浅漬けで構わないのであれば、数十分も寝かせれば食べられます。
4.寝かせ終わったものを皿に盛りつけて、完成です!
試食と感想

「かなりアバウトに作ったにしては、なかなか良い色合いだな」、素直にそう思えました。香りも悪くありません。問題は味です。
私は何だか恐る恐る、出来たなますを口に運んだ事を覚えています。いざ噛み締めてみると・・・、意外と美味しいではありませんか(笑)。酢と砂糖はアバウトに入れたのに、案外まともな味になっていました。
ただ、寝かせる時間が短かったのと、にんじんや大根の千切りが厚めになってしまったため、あのひたひたに漬かっているところまでは再現出来ていませんでした。しかし、決してまずいとは感じませんでした。
「これだけアバウトに作っても美味しくなるのだから、まじめに作ればもっと美味しく出来るかも」、そんな期待感を抱く事が出来た、紅白なます作りになりました。
リンク
本文中に掲げたものの他