きゅうりのアク抜き
あの苦み
皆さんは、きゅうりのあの苦味は、平気ですか。
私は苦手です。塩や味噌で、味付けをしたり、加熱すると、私もきゅうりをしっかり食べることができるのですが、何も手を加えないで食べるのは、正直私は苦手です。
しかし、きゅうりもアク抜きをして、苦味を減らすことができます。
アク抜きの仕方
ここでまず、きゅうりのアク抜きの仕方をおさらいしておきましょう。
きゅうりの先端、(くだけた言い方をすると、さきっちよですね)を包丁でカットする。
きゅうりの端っこと、きゅうりの本体を持って、しばらく切断面同士を、円を描くようにこすり続ける。
しばらくこすっていると、白い液体(この白い液体の正体はギ酸です)が出てくるので、それを水に流したり、拭き取る。
これが、きゅうりのアク抜きの手順です。
実際にアク抜きをしたきゅうりを食べてみると、確かにあの苦味が取り除かれています。
こうすることで、きゅうりを生のまま食べることができる人が増えるのも事実です。
実際私はこのアク抜きの仕方をすることで、きゅうりを生のままでも食べることができるようになりました。
実験内容
私はきゅうりのアク抜きを1分から2分することが多いのですが、正直、この程度のアク抜きの時間では、きゅうり本体の端っこ(カットした側と反対側)あたりに、苦味が残ってしまうのも事実です。
そこで今回は、きゅうりのアク抜きを5分してみることにしました。
5分もアク抜きをしたら、水分や味が落ちしまうのではないかとちょっと不安になっていましたが、それも実際に実験をして、確かめてみることにしました。
ここからは私が行った実験を紹介していきます。
それでは、実験スタートです。
やってみよう!
実験の手順
きゅうりを一本用意する
今回はたまたま自宅にきゅうりが残っていたので、そのきゅうりを使うことにしました。
包丁できゅうりの端をカットする
これも、普通のきゅうりのアク抜きの方法と何も変わりがありませんね。
きゅうりの端っこと本体を、弧を描くようにこすり合わせる
ここがいつもと違って、時間を5分かけます。一生懸命きゅうりをこすり合わせていましたが、やはり時間をかければかけるほど、ギ酸がたくさん出てきます。
擦り合わせ終了
うん、5分も擦り合わせると、ギ酸も、いつもと違って緑色っぽくなっています。
ギ酸を取り除いて、実際に食べてみる
さあ、果たしてどうなっているのでしょうか?端っこまで苦みはしっかり抜けているのか?味や水気まで落ちていないのか?
実際に食べてみて
アク抜きを5分したきゅうりを食べてみました。
早速、先ほどカットした端と反対側の端をカットして、恐る恐る、食べてみたのですが、うん。しっかりと端っこまでに苦みが抜けています。しかも、味や水分も落ちていません。
非常に美味しいです。正直、実験をしてよかったと思いました。
まとめ
今回の実験でわかったことは、きゅうりのアク抜きの時間を調節することで、苦味の強さも調節できることです。
皆さんも、アク抜きをすることで、きゅうりの苦味を調節してみるのもいいかもしれませんね。
何より、5分という時間をかけても、美味しさや水分までは落ちなかったのが嬉しかったです。
しかし、アク抜きという手間をかけなくても、食べられる方法も知っておくと、料理の幅が広がりますよね。
アク抜きなしで美味しく食べる方法
私は少し苦手なあの苦味
きゅうり…、お好きな方なら、そのままかぶりつくという方もいらっしゃるでしょう。
でも私は、正直あの苦味が苦手です。みずみずしさは好きなのですが、あの苦みはどうも好きになれません。
加熱調理したものは、苦味が弱くなって、むしろその弱い苦味が私は大好きです。
しかし、加熱調理は少し手間がかかる感じがあって、積極的に調理してみようという気に、正直なれません。
私は、きゅうりという野菜に対して、かなり理不尽な要求をしていることを、認めます。
ですが、苦味を上手くコントロール出来れば、きゅうりを好きになれるのも、確かなのです。
そこで、私は漬物(浅漬け)に活路を見出してみることにしました。
齋藤瞬のチャレンジクッキング―きゅうりの浅漬け
ブログで青果について執筆する者として、一人前になることを目指し始めてから、少しずつ料理に挑戦してはいますが、漬物を作るのは初めてでした。
そして、本格的な漬物を作るのには道具が足りないため、浅漬けを作ることにしました。
用意したのは、以下の食材たちです。
用意したもの
きゅうり・・・1本
レモン・・・1切れ
塩・・・適量(恐らく1~2gあれば十分だと思います)
今回の浅漬けでは、レモンがカギとなります。このレモンこそが、苦味を和らげるカギとなります。
実際に作ってみましょう!
きゅうりを軽く水洗いして、切る
まずはきゅうりを洗って、小口切りです。厚さ1~2mm程度で十分です。
レモンを洗って、切る
次はレモンを洗って、切ります。場合によっては、防腐剤や防カビ剤が使われていることもあるので、しっかり洗ってください。
用意する量は、1切れとしましたが、お好みで良いです。
小口切りしたきゅうりを、皿か容器に移す
ここから漬けの作業に入るので、切ったきゅうりに対して十分な大きさの皿か容器に移してください。
塩を振り、レモンをまんべんなく絞る
塩を振るのとレモンを絞るのは、塩を振るのを先にする方が良い味となると、個人的に考えています。
重石をのせて、約5分待つ
漬けるのは、5分程度で十分です。
漬け終わったら、水気を切る
水気を切らないと、見た目も味も、あまり良くありません。
皿に盛りつけし、完成です!
きゅうりの浅漬け。完成品です!
試食の感想
食べる前から、見た目の色合いからして味に期待が持てました。
そして、レモンを絞ることで、きゅうりの苦味が苦手な私でも美味しく食べられる自信がありました。
実際に口に運んでみると・・・、目論見通りに美味しくなっていました。適度な塩気に、レモンのほのかな香り。何より私が苦手なあの苦みが、ただの浅漬けに比べてかなり改善されています。
まとめ
今回の料理で、私は「レモン」というものは、相当すごいパワーを持っているのではないかと思いました。またいつか、漬物づくりに挑戦したいと思います。
なお、きゅうりについて、少し面白い考察をしてみたので、よろしければ以下のリンクを参考にしてください。
リンク
本文中に掲げたものの他に