パクチー(コリアンダー)―強い個性を持った、存在感抜群の香草

パクチー(コリアンダー) 香味野菜
パクチー(コリアンダー)

この記事で、パクチーの良品の選び方や保存方法などが学べます。

パクチーとは

パクチーとは、セリ科コエンドロ属に属する野菜です。緑黄色野菜扱いされる事もあれば、いわゆる香草(こうそう)扱いされる事もあります。

パクチーというのはタイ語で、英語ではコリアンダー、中国語ではシャンツァイ(香菜)、日本語ではコエンドロといいます。

現在は年間を通して購入出来る事も多いですが、旬は3~7月頃という事が多いです。

その独特の強い香りから、人によって好き嫌いがわかれる事が多い代表的食材といえます。

パクチーが好きな方も嫌いな方も、その強い独特の香りはなかなか忘れないといえるほど、香りに特徴を持っています。

歴史

原産地は、地中海東部地方やシリア付近とされています。

非常に古い時代にアフリカやインドにまで伝わっていて、栽培もされています。エジプトでは紀元前2500年頃のパピルス書に、すでにその記載があるほど、人類との関わりは古い食材です。

日本にも、平安時代までには伝わっていたようで、「延喜式」という書物にも、その記載があります。

江戸時代に再度、パクチーが伝わったようで、その頃に、日本名の「コエンドロ」という名がついたと思われます。

ちなみに、英名のcoriander(コリアンダー)は、カメムシを意味するkorisからつけられています。

これはとくに、パクチーが嫌いな方がいう事が多いですが、パクチーと言えばカメムシのような香りがする事で有名ですね。

古い時代の、日本人以外の人々にも、パクチーの香りがカメムシのようである、と感じられていたものと思われます。

良品の選び方

※ここに挙げた特徴を持つパクチーを選ぶと、良品に出会える可能性が高くなります。

・香りがしっかりと感じられるもの

・葉先までハリがあるもの

・緑色がきれいなもの

保存方法

パクチー(コリアンダー)
パクチー(コリアンダー)

基本的に冷蔵します。

湿らせたキッチンペーパーに包み、ビニール袋に入れて、冷蔵庫の野菜室に保存します。

2~3日で使い切りましょう。

栄養素

パクチーが大好き!という方には、以下に挙げる栄養素の、有力な補給源になります。

その香りが印象強いパクチーですが、意外と栄養豊富です。

以下にその一部を紹介します。

β-カロテン

厳密さを欠く表現になりますが、「β-カロテン=ビタミンA」と捉えて問題ない場合が多いです。

抗酸化作用を持ち、がんや動脈硬化、老化の予防に貢献します。

また、皮膚や粘膜の健康維持にも役立ちます。

その他ビタミンAは、目の健康を維持する事にも強く関わり、不足すると、夜盲症などを引き起こしてしまう事があります。

ビタミンB₁

糖質の代謝に強く関わるビタミンです。

ビタミンB₁の適度な摂取は、糖質の代謝の効率を良くする事から、疲れにくい身体やストレス解消に役立つといえます。

ビタミンB₂

脂質の代謝に強く関わるビタミンです。

不足すると、肌荒れや口内炎などを引き起こしてしまう事があります。

ビタミンⅭ

抗酸化作用があり、がんや動脈硬化、老化の予防に貢献します。

コラーゲンの生成にも強く関わる事から、美肌作りには欠かせません。

また、ビタミンⅭ適度な摂取は、風邪などの感染症予防に役立ちます。

ビタミンE

強い抗酸化作用があり、「老化抑制ビタミン」の別名があります。

血液の循環を良くして、冷え性や肩こりを良くするのに貢献します。

その他、性ホルモンの生成にも関わるので、生殖機能の維持にも役立ちます。

カルシウム

ご存じの方も多いミネラルだと思います。体内に最も多く存在するミネラルです。

骨や歯の材料になるだけでなく、心臓の機能調節、筋肉の収縮と弛緩、ホルモン分泌にも貢献します。

健康に良い組み合わせ

※ここで紹介する以外にも、健康に良い組み合わせ(食べ合わせ)はあります。

アスパラガスと組み合わせると

胃腸の働きを高めてくれる事があります。

なお、アスパラガスについては、以下のリンクを参考にしてくださると嬉しいです(当ブログの別ページに飛びます)。

きゅうりと組み合わせると

腎臓病予防などに貢献します。

なおきゅうりについては、以下のリンクを参考にしてくださると嬉しいです(当ブログの別ページに飛びます)。

鯛(たい)と組み合わせると

ストレスの緩和などに役立つ事があります。

大豆と組み合わせると

若返り効果などが期待できます。

コラム―試してみたけど

パクチー 中華丼にのせています
パクチー 中華丼にのせています

実は私、パクチーが苦手な人間の一人です。

私が知っている限り、パクチーが好きか嫌いかは、その人が持っている遺伝子によって決まってしまうところがかなり大きく、嫌いの克服が難しいようです。

とはいっても、何も挑戦せずに、単に「パクチーが嫌い」というのも、なんだかパクチーに申し訳ない感じがしたので、私は、パクチーを中華丼にのせて食べてみました。

ですがやはり、あの香りの強さが、私には受け入れられず、残念ながらパクチー嫌いは克服出来ませんでした。

私はパクチーとは仲良くなれない、そう感じた出来事でした。

参考文献

・青葉高著 株式会社八坂書房発行「日本の野菜文化史事典(初版)」2013年9月25日 215~217頁

・川端理香監修 株式会社宝島社発行「毎日使える!野菜の教科書」2017年6月2日 98頁

・白鳥早奈英、板木利隆監修 株式会社高橋書店発行「もっとからだにおいしい 野菜の便利帳」2020年7月10日 112頁

・名取貴光監修 株式会社高橋書店発行「新・野菜の便利帳 健康編」2021年8月30日 112頁

・吉田企世子監修 株式会社エクスナレッジ発行「春夏秋冬おいしいクスリ 旬の野菜の栄養事典最新版(初版)」2016年5月23日 239~264頁

リンク

当ブログ(パクチーと同じセリ科の野菜)

外部リンク

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