前置き
「少し手が込んだ事をしたい。でも、難し過ぎるのはちょっと・・・」、2024年盛夏、私はそんな事を考えていました。
ですが実は、最初は赤しそジュースを作ってみる気持ちはありませんでした。
手は込んでいるが難しくない、そういう意味では赤しそジュースはうってつけだったのですが、正直作りたくなかったです。
私が投稿した古い記事を読んでくださった方の中には、「齋藤瞬は明らかに料理をするのが好きなヤツなのに、なんで赤しそジュースは作りたくないんだ?不思議だな」そう思われた方もいると思います。
作りたくないのには理由があります。それは、「父方の祖母の赤しそジュースを超える自信がない」からです。
まだ祖母がバリバリ元気だった頃(2025年夏の時点で、相当高齢ですが存命しています。ただ、やはり衰えています)、まだ子どもだった私に、何度も赤しそジュースを作ってくれましたが、それがとても美味しかったのです。
そう、私には「おばあちゃんの赤しそジュースを超える自信がない」のです。
ある意味、プロの調理師さんや料理研究家の方々には、私は負けても当然です。だからこそ、のびのび料理を作る事が出来ます。
しかし、自分の祖母となると、やっぱり何だか「超えてみたい」ような気持ちになります。ですが超える自信がない(笑)。
逃げそうになりますが、私は逃げませんでした(碇シンジ君みたいですね)。
祖母を超えられなくても良いから、自分で作ってみよう。今の時代、インターネットで調べれば、作り方も出て来る。
そして、今回私は酢を用いない、簡易版の赤しそジュースを作ってみる事にしたのです。
自分なりに美味しいものが出来るか―もちろん、読書の方々に有益な情報を発信する事を忘れずに―齋藤瞬、赤しそジュース調理記スタートです!
材料と解説


材料(コップ6〜7杯程度)
・赤しそ・・・200g程度
・砂糖・・・200g以上
・水・・・1.5〜1.8リットル程度
・レモン汁・・・お好みで
解説
赤しそ
枝つきの束で売られているものが、主に夏にスーパーなどで見られますが、それを使うと便利です。
砂糖
安価なもので良いです。水1.5〜1.8リットルに対して砂糖200gだと、少し薄いかもしれません。
もっと甘みが欲しい方や、日持ちをさせたい方は、最大500g程度まで砂糖を使うのも、良いと思われます。
水
普通の水道水で全く問題ないです。
私が実際に実験したわけではないので、自信を持った発言は出来ませんが、恐らく多くのミネラルウォーターでも美味しく作れると思うので、ミネラルウォーターが余っている場合は、使うのも良いと思われます。
レモン汁
私は今回使いませんでしたが、お好みでジュースに入れると美味しくなると思われます。
工程
簡易版
1.鍋に水を入れて沸かし、赤しそを煮て色素を溶かす
2.赤しそをよけて弱火で火をかけ続け、砂糖を溶かす
3.砂糖が溶けたら火を止めて、冷ます
4.しっかり冷めたら冷蔵庫で冷やし、完成
詳細版

鍋に水を入れて、沸かす
沸いたら赤しそを投入する
鍋に赤しそが浸かりやすいように、料理はさみで赤しそをカットしておくのも良いです。
15分ほど煮て、赤しその色を出す(色素を溶かす)
色を出せたら、赤しそをよける
上手くいけば、赤黒色の湯になっています。なお、色を出すために使った赤しそには、まだ使い道があります。
私が知っている限りだと、乾燥させて「赤しそふりかけ」などに転用出来るそうです。
捨てずに利用するのも良いかもしれません。
赤黒色に染まった湯を、弱火にかけて、砂糖を溶かす
砂糖を溶かしたら、敢えて熱いまま飲めば、ホットドリンクにもなります。
砂糖が溶けたら火を止めて、冷まします
十分に冷めたら保存容器に移し替え、冷蔵庫で冷やします
冷えたらコップにジュースを注ぎ、完成です!
美味しいはずです!なおここでレモン汁を足すのも良いです。
試食と感想

赤黒色がまるでワインみたいでした。しかし香りはお酒ではなくしそそのものでした。
しその香りの中に、砂糖の甘い香りも混ざっていました。
飲んでみると、しその香りと砂糖の甘さがマッチして、しっかり飲みやすかったです。
自分の祖母には勝てないと思っていましたが、案外美味しいものを作れました。
夏の暑い時期に湯を沸かすのが難点ですが、暑い時期に熱い思いをするだけの価値はあるジュースだと思いました。
補足
私は油断をして、このジュースを常温保存しました。
するとわずか1日半で腐りました(笑)。
やはり一定期間以上保存したかったら、冷蔵する必要がありますね。
また、砂糖を多めにする、酢を入れてサワードリンクにするのも、長持ちさせるコツだと思われます。