分類
キク科アキノノゲシ属
原産地
西アジア、地中海沿岸
旬
いわゆる高原レタスは、夏に旬を迎えますが、レタスそのものは一年中収穫出来る事が多いです。
歴史
広義のレタスは、今から約2500年前にすでに栽培が始まっていました。
しかし、玉レタス(結球レタス)の登場は、16世紀の地中海沿岸で、品種改良により登場するのを待ちます。
日本とレタスの歴史は、8世紀にはすでに始まっていたとの記録もあります。
玉レタス自体は1863年にアメリカから伝わりましたが、最初は普及しませんでした。
その後、洋食文化の広まりとともに、玉レタスも普及していき、今ではポピュラーな野菜となりました。
コラムその1―レタスと生活レベル
一般に、生活レベルが上がると、キャベツの消費量が増えるそうです。
そして、さらに豊かになると、レタスの消費量が増え、キャベツの消費量の伸びが止まるそうです。
これは、アメリカで見られた現象ですが、1970年代の日本でも起きました。
日本での食生活の変化(食生活がアメリカの人々と似てきた)が、このような現象を起こしたと考えられています。
良品の見分け方
※ここに挙げた特徴を持つレタスの選ぶと、良品に出会える可能性が高くなります。
芯の切り口から、白い液体が出ています。大丈夫ですか?
はい。
問題ない場合が、圧倒的に多いです。
この白い液体は、レタスに細菌などが侵入するのを、防ぐために、レタス自らが出しています。
この白い液体が多く出るものの方が、新鮮な傾向が強いです。
芯の大きさと良品かどうかは、何か関係がありますか?
あります。
芯の大きさは、10円玉程度の大きさが、良品である事が多いです。
芯が大きすぎるものは、育ちすぎてきて、苦味やエグみ、葉の硬さを感じてしまう事があります。
逆に小さすぎるものは、未熟すぎて美味しくない事があります。
芯にピンク色がついています。これは何を意味しますか?

基本
芯がピンク色になっているものは、鮮度が落ちている場合が多いです。
芯の色が白っぽいものを選んだ方が、美味しいレタスに出会える可能性があります。
応用その1―芯が白くても鮮度が落ちている可能性あり―
これは、筆者齋藤瞬自身が、青果店で働いていた事があるからこその指摘になります。
全ての青果店でそれが行われているわけではありませんが、青果店では、芯がピンク色になっているレタスの芯を、カッターナイフなどで削り、あたかも新鮮であるかのように見せる事があります。
しかし、レタスは基本的に、収穫されてから青果店やスーパーに商品として並ぶまでに、すでに数日が経ってしまっている事は、珍しい事ではありません。
商品をより良く見せるために、止むを得ない行為であるともいえます。
応用その2―それでも芯を見た方が良い―
「芯を削るというテクニックを、多くのスーパーや青果店でやっているのなら、芯を見ても意味がないのでは?」と思う方も、いるかもしれません。
しかし、レタスの芯は、売り場に並べられてからも、どんどんピンク色へと変化します。
つまり、レタスの芯が白っぽいものの方が、やはり新鮮である可能性が高いです。
レタスを買うときに、芯の色を確認する事は、決して無駄ではありません。
葉がみずみずしいです。やっぱり美味しい?
はい。
葉がみずみずしいレタスの方が、美味しい場合が多いです。
葉の端っこが黒や茶色、黄色などに変化しています。もう食べるのを諦めた方が良いですか?
いいえ。
その程度の色の変化であれば、色が変化している部分を取り除けば、まだまだ食べられる場合が多いです。
新鮮なものよりは、鮮度が落ちていますが、美味しく食べられる事が多いです。
ただし、家庭などで保存している時に、
・悪臭や異臭がする
・ぬめりや溶けている部分がある
・カビが生えている
これらの状態に1つでも当てはまる状態になってしまった場合は、食べるのを諦めて、捨てましょう。
それらの状態が出ているレタスは、腐り始めている事が多いです。
多くの野菜と違い、持ってみて見た目より軽さを感じるものに、良品が多いと聞きました
はい。
レタスの場合は他の野菜と違い、持ってみて見た目より軽さを感じるものの方が、良品である事が多いです。
レタス以外だと、春キャベツも、持ってみて見た目より軽さを感じるものの方が、美味しい場合が多いです。
レタスと春キャベツは、他の野菜と違い、持ってみて見た目より軽さを感じるものの方が、美味しい事が多い事を、覚えておくと良いと思います。
保存方法
※ここで紹介する保存方法は、あくまで一例です。
冷蔵の場合
芯を取り除き、ポリ袋に入れて、冷蔵室で保存します。
これで2週間ほど、保存出来る場合もあります。
冷凍の場合
葉を洗って、一枚ずつしっかり水気を拭き取り、好みの大きさに手でちぎって、冷凍用保存袋に入れて、冷凍室で保存します。
これで3週間ほど、保存出来る場合もあります。
栄養

レタスの長所と短所
数値からみて、実は、レタスはそこまで食物繊維を含んでいません。
単純に食物繊維の総量からすると、ごぼうやブロッコリーの方に軍配が上がります。
また、レタスは、何か多量に栄養素を含んでいるわけではありません。
しかし、レタスはカロリーが少ない上に、ビタミンC、E、カルシウムなどを程よく含んでいる事から、たくさん食べても肥満につながりにくい、ダイエット向け食品といえます。
そして、レタスから分泌される白い液体には、睡眠が上手く取れるのを助ける作用や、心を落ち着ける作用がある事が、指摘されています。
レタスと食べ合わせ
※ここで紹介する以外にも、健康に良い組み合わせ(食べ合わせ)はあります。
牛乳と組み合わせると
健脳効果などが望めるかもしれません。
鯖(さば)と組み合わせると
血中コレステロール値低下などにつながる事があります。
きゅうりと組み合わせると
ストレス緩和などに貢献します。
なお、きゅうりについては、以下のリンクを参考にしてくださると嬉しいです(当ブログの別ページに飛びます)。

大豆と組み合わせると
老化防止などに役立つ事があります。
品種
サンチュ
葉をかきとって食べるレタスです。焼肉の名脇役ですね。
サニーレタス
リーフレタスの代表格ともいえる品種です。
葉先が赤く、葉はやわらかいのが特徴です。
ロメインレタス
コスレタスとも呼ばれます。
シーザーサラダなどに用いる事が多いです。
サラダ菜
別名バターヘッド。バターを塗ったような光沢がある事からこう呼ばれます。
カルシウム、鉄、ビタミン類を豊富に含みます。
コラムその2―キャベツとの掛け合わせ
レタスはその色や形から、「キャベツと似ているな」と思う方も多いと思います。
そこで、「レタスとキャベツを掛け合わせて、新しい野菜を作れるのでは?」という想像が膨らみますが、残念ながら、遺伝的にそれは難しいそうです。
レタスはキク科の野菜、キャベツはアブラナ科の野菜で、遺伝的にかなり縁遠い存在同士だそうで、掛け合わせる事は、今のところ、実現していません。
でも、レタスとキャベツを掛け合わせた野菜、食べてみたい気もします。
参考文献
・青髪のテツ著、わたなべみきこイラスト 株式会社KADOKAWA発行「スーパーのエキスパート店員が教える おいしい野菜まるみえ図鑑(初版)」2023年2月10日 76~77頁
・青髪のテツ著 ムラセセラマンガ 株式会社Gakken発行「マンガでわかる やさいのトリセツ 野菜のプロが教える選び方・保存法・無駄なくおいしく食べるコツ(初版)」2023年7月11日 211頁
・川端理香監修 株式会社宝島社発行「毎日使える! 野菜の教科書(初版)」2017年6月2日 82~83頁
・白鳥早奈英、板木利隆監修 株式会社高橋書店発行「もっとからだにおいしい 野菜の便利帳」2020年7月10日 96~97頁
・相馬暁著 株式会社三一書房発行「新装版 野菜学入門(初版)」2006年3月10日 56~62頁
リンク
当ブログ(レタスと同じキク科の野菜)



