前置き
ニラに関する記事、今回で三本目となりました。栄養価が高い、緑黄色野菜の一つに数えられるニラ。前回は豆腐を使った料理と、卵を使った料理を紹介しましたが、今回は卵を使った料理、そしてサラダチキンを使った料理を作ってみました。卵を使った料理の方は、途中で少し難しいテクニックが必要ですが、そのテクニックを使わずに作る方法も紹介しています。また、サラダチキンを使った料理はかなり簡単に出来るので、ぜひ試してみてください!
齋藤瞬のチャレンジクッキング―ニラとツナ缶の卵とじ
前置き
まずは、卵を使った料理の方から紹介します。前回「ニラその2」の記事でも紹介した、「ニラの卵とじ」のアレンジレシピです。卵、ニラの他に、ツナ缶を使ってみました!
そのまま食べても美味しいツナ缶ですが、それを卵とじの中に忍ばせてみる事にしました。自宅に残っていたツナ缶を忍ばせるというアイデアは、これこそ「思いつき」ともいえるものだったので、美味しく出来るかどうか不安な点もありましたが、チャレンジしてみる事にしました。
もちろん、ニラもたくさん使ったので、冬にピッタリな、身体が温まりそうな一品になりました。
さて、先ほど私は「途中で少し難しいテクニックが必要」とお話ししましたが、途中で卵とじをひっくり返す必要があるため、少し難しいとお伝えしました。しかし、「フライパンにフタをして弱火でじっくり焼く」という事をすれば、ひっくり返さなくても、十分美味しくなります。
それでは、「ニラとツナ缶の卵とじ」、材料から見て参りましょう!
材料(1~2人前)
・ニラ・・・約100g
・卵・・・Mサイズなら3個程度
・ツナ缶・・・1缶
※後述しますが、ツナの味をもっと引き立たせたい場合は、ツナ缶の数を増やしても良いです。
・水・・・50ml
・塩コショウ・・・お好みの量
工程

1.ニラを5㎝程度の長さに切る
2.ボウルに卵を割り、溶く
3.溶いた卵が入ったボウルに、ニラとツナ缶、水と塩コショウも入れて、よくなじませる
ツナ缶の油は、(カロリーがかさみますが)切らない方が美味しくなります。もちろん油を切って、ヘルシーにするのも良いです。
4.焦げ付きにくいフライパンを用意して、火にかけて温める。サラダ油も熱する
フライパンのサイズを小さめにすると、厚い卵とじが、大きめにすると、薄めの卵とじが出来ます。お好みで選んで下さい。
5.火を中火にして、ボウルに入った具材をフライパンに投入する
6.形を整えて、フタをして約8分程度焼く
7.十分に片面が焼けたら、フライ返しなどを使って、卵とじをひっくり返す
※片面が十分に焼けると、フライパンを軽く左右に振ると、卵とじが「スムーズに」動きます。この見極めは、一定程度料理をしないとわかりにくいですが、何度も料理を経験するうちに、見極められるようになります。練習あるのみ!
※卵とじをひっくり返す自信がない場合、弱火にしてフタをして、じっくりと焼いて火を通す手もあります。この場合、完成までに時間がかかりますが、やけどや台所などを汚す心配が少なくなります。
8.ひっくり返したら、フタをして、2~3分焼く(火は中火)
9.焼けたら、まな板に卵とじをのせ、食べやすい大きさに切る
10.皿に盛りつけて、完成です!
試食と感想


見た目は完璧な卵とじが出来ました。匂いも、香ばしい匂いが立ち込めています。問題は味です。口に運んでみると、うん、とても美味しい。ニラの香りもしっかりとある。しかし、肝心のツナの味はあまりしませんでした。
ただの「ニラの卵とじ」としては100点ですが、ツナの味を引き立たせたい場合、もっと多くのツナ缶を用意しても良いと思いました。
備考
今回はツナ缶を使いましたが、カニカマを使っても美味しくなるかもと思いました。読者のみなさまのアレンジで、美味しさの可能性が無限に広がる卵とじだと思いました。
ニラとサラダチキンのバター炒め
前置き
「簡単作れるのに美味しい料理、やっぱり良いよなぁ・・・」、多くの方が考える事を、私も考えていました。
肉を食べたいけど、脂が多すぎるのは嫌だ、でも味気ないのもなぁ・・・、正直この時の私は贅沢な気持ちになってしまっていました。
そこで私は思いつきます。「肉はサラダチキンを使って、そこにニラも使えば色合いも栄養的にも良くなるし、バターで炒めれば適度な油脂感も出るな」と。
市販のサラダチキンはやや高値ですが、自分で鶏のささ身を茹でるのに比べて、時短になる。という事は、今回の料理のコンセプトかつ、私が普段から意識している「良い意味でのテキトー料理」というテーマにも沿う料理になる。という事で作ってみる事にしました。
材料(1~2人前)

・市販のサラダチキン・・・約100g
・ニラ・・・約50g
・バター・・・お好みの量(15g程度が良いです)
工程
1.ニラを3~4cm程度の長さに切る
2.サラダチキンも食べやすい大きさに切る
3.フライパンまたは中華鍋を熱して、バターを溶かす
4.バターが溶けたら、ニラとサラダチキンも投入し、炒める
ニラはサッと火が通ります。サラダチキンもすでに加熱した状態で(食べられる状態で)売られているので、火を通す時間は短めにしましょう。その上で、ニラにもサラダチキンにもしっかりとバターを絡めましょう。
感想

炒めている時からバターの良い香りがしてきました。ニラの香りも、バターの香りとけんかをする事なく漂ってきて、仕上がりに期待が持てました。サラダチキンにもバターが上手く絡んで、美しく光沢を放っていました。
ニラとサラダチキンを箸でつまんで口に運び、噛み締めましたが、ニラの優しい味とサラダチキンの濃さ、バターの風味がしっかりと調和して、とても美味しく食べる事が出来ました。
バターを使っていながら脂のキツさもなく、むしろ食べやすく感じました。ニラの個性も死ぬことなく、はっきりとニラの味を感じる事が出来ました。
補足
私は味の薄さを感じませんでしたが、濃いめの味が好きな方は、塩コショウまたはしょう油を使っても、美味しくいただけると思われます。みなさんの手で様々にアレンジしてみて下さい!