前置き
こごみについて執筆した記事、第2弾となりました。前回は座学的な事と、おひたしの試食レポをしましたが、今回は炒め物に挑戦です。
前回、おひたしで食べてみた時に思ったのは、食べやすい味という事ですが、その際私は、「果たしてバターと組み合わせても、この食べやすさ―何より山菜らしさ―は死なないのか」と思いました。
さらにそこに豚肉、つまり肉を加えても楽しむ事が出来るのか?私の想像は膨らみました。
過去に私は、うどとバター、豚肉を組み合わせた料理を作り、美味しく食べる事が出来ました(その様子を記事にしたので、以下のリンクよりお読み下さると嬉しいです。当ブログの別記事に飛びます)。
うどの場合―山うどではなく軟白うどですが―バターや豚肉と絡めても、そのうどらしい風味は死にませんでしたが、果たしてこごみはどうなるか?
こごみはアクが少ない山菜なので、アク抜きにより影響は少ないと思われますが、バターとの組み合わせ、なかなか冒険かも知れませんね。
それでは、冒険を始めましょう!
材料と解説

材料(1人前)
・こごみ・・・50g程度
・豚肉(バラ肉)・・・100g程度
・バター(有塩)・・・15g程度
・塩こしょう・・・お好みの量
解説
こごみ
山菜としてはアクがかなり少ないこごみですが、一応、アク抜きをしましょう。アク抜きの工程は、以下のリンクを参考にして下さると嬉しいです(当ブログの別記事に飛びます)
豚肉
厚いブロック肉を厚めに切るより、バラ肉の方が、食べやすいと思われます。食中毒にならないようにするためにも、しっかりと火を通しましょう。
バター
有塩の方が、味つけが楽になりますが、より繊細に味をつけたい方や、塩分対策に、無塩バターを使っても、もちろんOKです。
塩こしょう
これも、塩分対策に、こしょうだけを使っても良いです。黒挽きこしょうなら、なお美味しいかもしれませんね。
工程

簡易版
※簡単に作り方をまとめると、以下のようになります。
1.こごみを下処理し、アク抜きする
2.豚肉を食べやすい大きさに切る
3.フライパンにバターを溶かし、こごみと豚肉を炒める
4.塩こしょうで味つけし、皿に盛りつけ完成
詳細版
こごみを下処理、アク抜きする
※もう一度、下処理とアク抜きの仕方をのせた記事を紹介しておきます。リンクより、当ブログの別記事に飛びます。
豚肉を食べやすい大きさに切る
長さ3〜4cm程度が良いと思われます。
フライパン(中華鍋でも良いです)を温める
温め過ぎに注意してください。中華鍋の場合、少し白色煙が出るものもありますが、それくらいが丁度良いです。
フライパンにバターを投入、溶かします
溶けたらいよいよ豚肉を炒めます
豚肉を炒める
しっかりと火を通しましょう。やけどにも注意です。
豚肉に火が通ったら、こごみもフライパンに投入する

こごみはすでに火が通っています。がっつり炒めるというよりも、バターや豚肉から出た油を絡めてやるという意識で炒めましょう。
火を止めて、塩こしょうで味つけします
軽く味つけをしてやれば良いです。
皿に盛りつけて、完成です!
果たしてその味は!?
試食と感想

私が実際に作ってみてまず思ったのは、こごみの緑色がさらに濃くなったなという事でした。香りはバターと豚肉が絡みあった、食欲を誘うものでした。
問題は、こごみのこごみらしい味が、バターで死なずに済んでいるのか。ましてや豚肉の油も絡んでいる中で、美味しく食べる事が出来るのかという事です。味だけでなく、香りや食感も気になるところですね。
私は少し緊張しながら、こごみを口にしてみました。何回か噛んでみて、率直にこう思いました。「アスパラガスにそっくりな味になっている」と。豚肉と一緒に食べると、そのアスパラガスっぽさはなお強まりました。香りや食感までもが似ています。素直に美味しいです。これは面白い結果になりました。こごみがアスパラガスのような味になるとは、全く考えていませんでした。これだから料理は楽しいです。
こごみはβ―カロテンやビタミンCも含まれていますし、アスパラガスの代わりにもなり得ると思いました。アスパラガスをこごみのように食べる事は難しいと思われるので、こごみならではの長所かもしれませんね。