この記事で、みょうがの良品の選び方、栄養素、コラムなどが学べます
みょうがとは
みょうがとは、ショウガ科ミョウガ属に属する野菜です。いわゆる香味野菜の一つです。旬は基本的に、6~10月頃の夏から秋という事が多いです。漢字では「茗荷」と書きます。
その独特の刺激が好き、という方も多い食材です。
簡単な歴史
原産地はアジア東部の温帯地方とされています。台湾では野生のものがありますが、それ以外のアジア熱帯地方では野生のものが見られません。
日本においては、本州から沖縄まで、野生のものが見られます。
古くは中国でも栽培され、6世紀前半頃の書物とされる「斉民要術」にもその記述がありますが、現代において栽培、そして食されるのは日本だけとされています。
日本ではすでに平安時代から重要な野菜として扱われ、現代においても、料理の貴重な名脇役扱いされるなど、食卓に欠かせない食材です。
良品の見分け方
※ここに挙げた特徴を持つみょうがを選ぶと、良品に出会える可能性が高くなります。
※花が咲いてしまっているものは、避けた方が良いです。
・鮮やかなピンク色のもの
・ツヤがあるもの
・さわると硬く、重みを感じるもの
・ふっくら丸みがあり、口が閉じているもの
アク抜きの方法
みょうがにはアクがあります。
しかしアク抜きの方法は簡単です。切って水に10秒ほどさらせば問題ありません。
むしろ水につけすぎると、香り成分などが抜けすぎてしまうので注意しましょう。
保存方法
冷蔵の場合
湿らせたペーパータオルに包み、ポリ袋に入れて、冷蔵庫の冷蔵室に保存します。
この方法で1週間程度保存出来る事もありますが、なるべく早めに使い切ってあげましょう。
冷凍の場合
よく洗い、水気をしっかりと拭き取って、好みの大きさにカットします。
その後ラップで小分けして、冷凍用保存袋に入れて、冷凍室で保存します。
この方法で、2週間程度保存出来る事もあります。
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栄養素
みょうがは、以下に挙げる栄養素をほどよく含んでいます。
また、みょうがは香味野菜でありながら、一回の食事である程度まとまった量を摂取出来るのも強みです。
そのため、以下に挙げる栄養素の摂取源になり得ます。以下でそれぞれ解説していきます。
ビタミンK
骨の強化に欠かせないビタミンです。血液の凝固と凝固の抑制どちらにも関わる事から、適度な摂取は、ケガをしてしまった時の程度の軽減につながる事があります。
カリウム
体内の細胞の浸透圧を調節する働きがあります。体内の余分なナトリウムを体外に排出してくれるので、高血圧や脳卒中の予防に役立ちます。
またカリウムは、筋肉の収縮や正常な神経の情報伝達にも強く関わるので、不足すると、不整脈やけいれんを引き起こしてしまう事があります。
マンガン
たんぱく質や脂質の代謝を促す酵素の成分として活躍します。元気な身体を作るのにもってこいです。
活性酸素から身体を守るための酵素の構成成分にもなります。
その他
みょうがに含まれるα―ピネンには、胃の消化を助ける働きがあります。また、α―ピネンの香りが食欲を増進させてくれるので、夏の暑さで疲れた身体でも、食欲が出て元気になれる可能性があります。
また、みょうがはしょうがの仲間である事から、血行や発汗を促し、発熱を抑える効果にも期待が出来ます。
健康に良い組み合わせ

※ここで紹介する以外にも、健康に良い組み合わせ(食べ合わせ)はあります。
やまのいもと組み合わせると
食欲増進などが期待出来ます。なお、やまのいもについては、以下のリンクを参考にしてくださると嬉しいです(当ブログの別ページに飛びます)。
わかめと組み合わせると
高血圧や心臓病の予防につながる事があります。なおわかめについては、以下のリンクを参考にしてくださると嬉しいです(当ブログの別ページに飛びます)。
うなぎと組み合わせると
疲労回復などに役立ちます。
きゅうりと組み合わせると
利尿作用などが期待できます。なおきゅうりについては、以下のリンクを参考にしてくださると嬉しいです(当ブログの別ページに飛びます)。
品種(一部)
みょうが竹
みょうがの若い茎を軟白栽培し、ほんの少しだけ日に当てて赤みを帯びさせたものです。
一般的なみょうがと違い、春が旬です。
コラム―面白い迷信
「みょうがを食べると忘れっぽくなる」という話を聞いた事がある方も、いらっしゃると思います。
これは、「お釈迦様の弟子に物忘れがひどい者がいて、自分の名前さえも忘れるほどだった。彼の死後、お墓に行ってみると、みょうががたくさん生えていた」という迷信から来ています。
みょうがは食べると、物忘れがひどくなるどころか、むしろ様々な健康効果があるので、完全に迷信だろうと、私は思っています。
その一方で、これだけ物忘れがひどかったこのお弟子さんですが、お墓が作られるという事は、物忘れこそするものの、きっと良い人だったのだろうなとも、私は思っています。
参考文献
・青葉高著 株式会社八坂書房発行「日本の野菜文化史事典(初版)2013年9月25日 219~222頁
・相馬暁著 株式会社三一書房発行「新装版 野菜学入門(初版)」2006年3月10日 242頁
・青髪のテツ著、ムラセセラマンガ 株式会社Gakken発行「マンガでわかる やさいのトリセツ 野菜のプロが教える選び方・保存法・無駄なくおいしく食べるコツ(初版)」2023年7月11日 226頁
・川端理香監修 株式会社宝島社発行「毎日使える!野菜の教科書」2017年6月2日 127頁
・白鳥早奈英、板木利隆監修 株式会社高橋書店発行「もっとからだにおいしい 野菜の便利帳」2020年7月10日 146頁
・名取貴光監修 株式会社高橋書店発行「新・野菜の便利帳 健康編」2021年8月30日 92頁
・吉田企世子監修 株式会社エクスナレッジ発行「春夏秋冬おいしいクスリ 旬の野菜の栄養事典最新版(初版)」2016年5月23日 106、239~264頁
リンク
当ブログ(みょうがと同じ、夏・秋が旬の食材)
外部リンク
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