この記事で、クレソンの「良品の選び方」や「栄養素」などが学べます
クレソンとは
クレソンとは、アブラナ科アブラナ属に属する野菜です。いわゆる緑黄色野菜に分類されます。
緑黄色野菜に分類される事から、多くの栄養素を含んでいます。
料理のつけ合わせだけで終わらせるのは、もったいない野菜といえるかもしれません。
ちなみに「クレス」または「ウォータークレス」という商品名で売られている野菜は、クレソンである事が多いです。
もう少し詳しく
原産地はヨーロッパやアジアの温帯地域です。
14世紀にはフランスで、17世紀にはドイツで、野生株から選ばれた改良品種の栽培が行われました。
日本には、明治初期(明治3年または4年)に導入されました。
クレソンは、水耕栽培されるほか、平地から高地の、夏は冷涼で冬は温暖な地域の、きれいな水流がある地域でも栽培されます。
注意―野生化したクレソン
日本には、明治初期に導入されたクレソン。その繁殖力の強さで、日本のあちこちで繁殖、野生化しました。
法律で採集が禁止されている場所でない限り、採集しても罰せられる事はありませんが、健康上のリスクがあります。
野生のものには、吸血を行う蛭(ひる)がついている可能性があります。
また、生命に関わる悪影響を及ぼす寄生虫が付着してしまっている事もあります。
野生のクレソンは、なるべく採集・試食しない方が、生命・健康に対するリスクを避けられます。
とはいえ、採って食べられるのであれば、食べたいですよね。どうしても食べたい場合、「その地域のクレソンが、汚染(水質・放射能等)されていないか十分にリサーチした上で、必ず十分に加熱して」食べましょう。
良品の選び方
※ここに挙げた特徴を持つクレソンを選ぶと、良品に出会える可能性が高くなります。
・葉が濃い緑色のもの
・葉が密生しているもの
・葉にみずみずしさ、ハリがあるもの
・茎に余分なひげ根がないもの
・茎が締まっているもの
・香りが強いもの
良品を選ぶのに注意しないといけない点が多いですよね。どうしてもすべてを覚えられない場合、「葉も茎も元気そう」なものを選ぶと、良品に出会える可能性が高くなる事を、覚えておきましょう。
保存方法
冷蔵の場合
コップに水を挿し、袋をかぶせて、冷蔵庫の冷蔵室で保存します。
水はこまめに換えます。それでも、2日程度で使い切る(食べ切る)事をおすすめします。
冷凍の場合
長持ちさせたい場合、冷凍保存をおすすめします。
固めに塩茹でし、食べやすい長さに切った上で、冷凍庫が壊れないようにするために粗熱を取った後、小分けして冷凍庫で保存します。
小分けは、ラップで小分けして、冷凍用保存袋に入れてやると良いです。
この方法で、3~4週間ほど保存出来る場合もあります。
また、冷凍したクレソンを食べる時は、加熱して食べた方が美味しく楽しめる場合が多いです。
栄養素

前述した通り、クレソンは、料理のつけ合わせだけで終わらせるのがもったいないほど、多くの栄養素を含んでいます。
以下に主なものを挙げて、解説していきます
β-カロテン
体内でビタミンAに変換されます。
厳密さを欠く表現になりますが、「β-カロテン=ビタミンA」と捉えて問題がない場面が多いです。
ビタミンAは、抗酸化作用があり、がんや動脈硬化、老化の予防などに役立ちます。
また、皮膚や粘膜の健康維持にも役立ちます。
その他ビタミンAは、目の健康維持にも関わる事から、不足すると、夜盲症などを引き起こしてしまう事があります。
ビタミンC
抗酸化作用があり、がんや動脈硬化、老化の予防などに役立ちます。
コラーゲンの生成にも強く関わる事から、美肌作りには欠かせません。
また、ビタミンCの適度な摂取は、風邪などの感染症予防にも役立ちます。
ビタミンK
骨を強くするのに欠かせないビタミンです。
血液の凝固と凝固の抑制どちらにも関わる事から、ビタミンKを普段から適度に摂取する事は、ケガをしてしまった時の出血の程度を、軽減してくれる可能性があります。
クレソンは特に、ビタミンKを多く含む食材の一つです。
カリウム
体内の細胞の浸透圧を調節する働きがあります。
体内の余分なナトリウムを体外に排出してくれるので、高血圧や脳卒中の予防にも役立ちます。
またカリウムは、筋肉の収縮や神経の正常な情報伝達にも強く関わるので、不足すると、不整脈やけいれんを引き起こしてしまう事があります。
カルシウム
人間の体内に、最も多く存在するミネラルです。
骨や歯の材料になるだけでなく、心臓の機能調節やホルモン分泌、筋肉の収縮と弛緩にも欠かせません。
その他
クレソンに含まれる辛味成分の「シニグリン」は、口の中をさっぱりさせてくれる効果があります。
また、食欲を高め、消化を促進し、胃を守ってくれる効果も期待出来ます。
健康効果
※クレソンの適度な摂取は、以下に挙げる健康効果をもたらしてくれる可能性があります。
・消化の促進
・食欲の増進
・動脈硬化の予防
・抗ストレス作用
品種(一部)
サラダクレソン
クレソンには、水耕栽培されて、茎までやわらかい「サラダクレソン」があります。
サラダクレソンの名の通り、生のままサラダとして食べると美味しいです。
スプラウト

クレソンには、スプラウトも存在します。
私はクレソンのスプラウトを試食した事がありますが、(同じアブラナ科野菜のスプラウトである)かいわれ大根よりも辛味がマイルドで、とても食べやすかったです。
参考文献
本・書籍
・大場秀章著 株式会社新潮社発行「サラダ野菜の植物史」2004年5月15日 121~124頁
・川端理香監修 株式会社宝島社発行「毎日使える!野菜の教科書」2017年6月2日 96頁
・板木利隆監修 株式会社高橋書店発行「からだにおいしい 野菜の便利帳」2021年11月15日 131頁
・白鳥早奈英、板木利隆監修 株式会社高橋書店発行「もっとからだにおいしい 野菜の便利帳」2020年7月10日 116頁
・名取貴光監修 株式会社高橋書店発行「新・野菜の便利帳 健康編」2021年8月30日 94頁
・吉田企世子監修 株式会社エクスナレッジ発行「春夏秋冬おいしいクスリ 旬の野菜の栄養事典最新版(初版)」2016年5月23日 17、239~264頁
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