この記事で、キャベツの保存方法や良品の選び方、栄養素などが学べます
最新情報と追記
2026年5月14日
記事の大幅加筆修正を行いました。
今後も、より良いブログを目指して更新し続けます。
簡単な説明
キャベツとは
キャベツって何?
キャベツとは、アブラナ科アブラナ属に属する野菜です。
野菜売り場などでは、葉物野菜または大物野菜として売りに出される事が多いです。
品種によっては緑黄色野菜扱い
多くの方々が「キャベツと言えばこんな野菜」とイメージするキャベツは、緑黄色野菜ではなく、淡色野菜ですが、身体に良い影響を与える栄養素を良く含んでいます(後述)。
その一方で、芽キャベツなどのように、普通のキャベツよりも栄養素を多く含む品種は、緑黄色野菜扱いされます。
同じキャベツでも、品種によって淡色野菜にも緑黄色野菜にもなる、何だか面白いですね!
旬(食べ頃)
キャベツの旬は、大きく分けて、2つに分けられる事があります(3つに分けられる事もあります)。
2つに分けられる時は、冬または春に分けられます。
冬キャベツ
冬が旬のものは、「冬キャベツ」とか「寒玉(かんだま)」といわれ、1~3月頃が食べ頃です。
春キャベツ
春が旬のものは、「春キャベツ」とか「春玉(はるたま)」といわれ、3~5月頃が食べ頃です。
産地
日本における主な産地は、冬キャベツと春キャベツで変わります。
冬キャベツ
冬キャベツは、愛知県をメインに、生産されます。
春キャベツ
春キャベツは、千葉県、神奈川県、茨城県をメインに生産されます。
どんな味(個人的に)
これはあくまで私の個人的感想ですが、冬キャベツも春キャベツも、甘みとごく微妙な辛味を感じます。
固さはそのキャベツごとの個体によって、かなり変化する事が多いな、という印象を個人的に持っています。
歴史
世界
原産地はヨーロッパの大西洋沿岸から地中海沿岸だとされています。
「貧乏人の医者」の二つ名がつくほどの野菜だけあり、古代ギリシャのヒポクラテスは「キャベツは腹痛と赤痢の特効薬」と称賛し、ローマの大カトーは「ローマ人が何世紀もの間、医者無しでやってこられたのはキャベツのおかげである」と評しています。
しかし、この時代の頃のキャベツは、まだ結球していない可能性が非常に高いことが指摘されていて、古代ギリシャやローマの時代からはるかに進んだ8世紀末においても、まだ結球には至っていないことが記録されています。
現在では、結球したものがはっきりと確認できたのは、13世紀頃と言われています。
日本
日本には、18世紀頃の江戸時代に入ってきました。
もっとも、この頃のキャベツは食用としてではなく、観賞用の「葉ぼたん」として入ってきました。
江戸時代末期に食用キャベツが栽培され始めましたが、全国的に広まるのは、かなり後の時代になります。
キャベツがポピュラーな野菜の仲間入りをするのは、昭和30年代頃で、日本における「野菜の生食文化」に大きく貢献しました。
向いている料理
キャベツを使うのに向いている料理は、冬キャベツか春キャベツかによって、かなり変わります。
冬キャベツの場合
冬キャベツは玉(キャベツそのもの)の葉の巻きが固く、そのため、加熱料理しても、煮崩れしにくいのが長所です。
そのため、スープ料理やロールキャベツなどの加熱料理が向いています。
春キャベツの場合
春キャベツは、葉がやわらかいため、サラダに使うなどの生食が向いています。
筆者個人の好み
私は、冬キャベツを敢えて千切りにして生食する事もあります。
適度な噛み応えがあり、意外と美味しく食べられるというイメージを、個人的に持っています。
また、春キャベツは前述の通り、葉がやわらかいので、わざと温かいスープに入れてヨレヨレにして食べると、意外とお腹がふくらんでくれる(満腹感を感じられる)イメージを持っています。
私のキャベツの好みは、常識の逆を行っていますね(笑)。
コラムその1―千切りのコツ

キャベツを食べる時に、多くの方々がイメージする食べ方として、千切りして生食するというものがありますね。
しかし、あの千切り。簡単なようで難しいですよね。
だからこそ、プロの調理師さんの千切りを見る度、私は調理師さんたちに頭が下がる思いになります。
私自身もキャベツの千切りを楽しみますが、もちろん、プロの方々の様に上手く千切り出来るわけではありません。
しかし、練習する事で、少しはマシな千切りが出来るようになってきました。
私が千切りする時に気をつけている点として
・良く切れる包丁を使う
・包丁を持つ手に力を入れすぎない
・葉に対してまっすぐ包丁を入れる
・切る時は弧を描くイメージで千切りする
が、あります。
私の方法が完璧なものではない事は、もちろんわかっています。
その上で、私のやり方を参考にしてくださると、上手く千切りが出来る方も、いらっしゃるかもしれません。
良品の見分け方
※ここに挙げた特徴を持つキャベツを選ぶと、良品に出会える可能性が高くなります。
丸のままのキャベツの場合
・外葉がついている
・手に持った時に、春キャベツの場合は見た目の割に軽さを感じる。冬キャベツの場合は逆に重みを感じる
野菜や果物は、基本的に、見た目の割に重さを感じるものの方が、良品である事が多いです。
しかし、春キャベツの場合、葉がやわらかく、生食向きである事から、見た目の割に軽さを感じるものの方が、良品である事が多いです。
他に見た目の割に軽さを感じるものの方が、良品である事が多い野菜として、レタスが挙げられます。
なお、レタスについては、以下のリンクを参考にしてくださると嬉しいです(当ブログの別ページに飛びます)。

・葉の緑色が鮮やか
・キズや割れ目がない
・葉がいきいきとしていてみずみずしい
・外葉が紫色をしている
外葉が紫色をしているものは、ポリフェノールの一種であるアントシアニンを多く含んでいるためです。
そのため、外葉が紫色のものは、ただ美味しいだけでなく、普通のキャベツ以上の健康効果をもたらす可能性も指摘されています。
カットキャベツの場合
・芯の高さが全体の3分の1程度
キャベツは、収穫されカットされた後でも、しばらくの間生きる事が可能です。
芯の高さが高すぎるものは、生長に栄養が使われ過ぎていて、味が落ちてしまっている事があります。
そのため、芯の高さが全体の3分の1程度にとどまっているものの方が、美味しい事が多いです。
・断面が黄色、または白っぽい
前述の通り、キャベツはカットされてもしばらく生きられます。
そしてなんと、キャベツは太陽光でなく、スーパーや八百屋などで使われている、ごくありふれた照明の光でも、光合成出来てしまうのです。
断面が緑色になっていまっているものは、光合成が進んで緑色になってしまっている、つまり、栄養素が使われ過ぎて、味が落ちている可能性が高い事を意味します。
保存方法
保存方法についても、良品の見分け方同様に様々な方法があります。ここでは、常温で保存する場合、冷蔵庫で保存する場合、そして、冷凍庫で保存する場合にわけて解説します。
常温保存する場合
冬期の場合、常温保存することも可能です。
丸のままのキャベツを新聞紙に包み、冷暗所で保存してください。
冷蔵庫で保存する場合
丸のままの場合
芯の生長点を壊し(芯に深くフォークを刺す。又は爪楊枝を深く刺す。あるいは包丁で芯を取り除いても良いです)ペーパータオルに包み、ポリ袋に入れて、冷蔵室またはチルド室で保存してください。
キャベツは寒さに強い野菜なので、野菜室より設定温度が低めの冷蔵室の方が、長持ちする傾向があります。
これで、条件にもよりますが、2週間程度持つこともあります。
カットしたものの場合
ポリ袋に入れて、冷蔵室またはチルド室で保存してください。
なるべく3、4日で使い切りましょう。
冷凍庫で保存する場合
よく洗い、水気をしっかり切って、好みの大きさにカットします。
そして冷凍用保存袋に入れて、冷凍庫で保存します。
保存時の環境などが良く整っていると、1か月前後保存出来る事があります。
コラムその2―「キャベツ」という名の由来
キャベツ(英語ではcabbage)という名は、古いフランス語で「頭でっかちな人」をあざけ笑う「カポッシュ(caboce)」という言葉からきています。
中身がぎっしり詰まっているのが、頭でっかちな人のように見えたのでしょうが、実際のキャベツは味良し栄養面も良しで、非常に有益な野菜なので、決して頭でっかちな野菜ではないといえるでしょう。
キャベツにとっては風評被害かもしれません。
栄養素

ここでは、キャベツの栄養面について解説します。
キャベツは淡色野菜(芽キャベツなど一部の品種に例外があります)ですが、緑色の濃い部分にはβ‐カロテンが多く含まれ、芯に近い部分にはビタミンCが多く含まれているので、食べるときに意識すると、栄養素の補給がしやすくなるかもしれません。
β-カロテン、ビタミンCを中心に、キャベツに良く含まれる栄養素の一部について、以下で解説します。
β-カロテン
体内でビタミンAに変換されます。
厳密さを欠く表現になりますが、「β-カロテン=ビタミンA」と捉えて問題ない場面も多いです。
ビタミンAには抗酸化作用があり、がんや動脈硬化、老化の予防などに役立ちます。
ちなみに、同じビタミンAでも、魚などに含まれるビタミンAには抗酸化作用がありません。
そのため、ことビタミンAに関しては、野菜からも摂った方が良いといえるでしょう。
また、ビタミンAは、皮膚や粘膜を保護する働きもあります。
その他ビタミンAは、目の健康維持にも強く関わるので、不足すると、夜盲症などを引き起こしてしまう事があります。
ビタミンC
抗酸化作用があり、がんや動脈硬化、老化の予防などに役立ちます。
また、ビタミンCはコラーゲンの生成にも強く関わるので、美肌作りには欠かせません。
その他、ビタミンCの適度な摂取は、風邪などの感染症予防にも貢献する事があります。
葉酸
ビタミンB群の一つです。つまり、葉酸はビタミンです。
葉酸は、赤血球の生成を助けてくれるビタミンです。
そして、胎児の生育にとても強く関わる栄養素である事から、妊娠中の方は不足に注意する必要があります。
また近年、葉酸が認知症や脳梗塞を防ぐのに役立つ可能性が指摘されています。
ビタミンK
血液の凝固と凝固の抑制、どちらにも欠かせないビタミンです。
ビタミンKの適度な摂取は、出血や内出血の酷さを緩和してくれる事があります。
ビタミンKは、不幸にもケガをしてしまったときに、命を助けてくれるかもしれません。
その他ビタミンKは、骨を強くするのにも貢献します。
その他
厳密には栄養素ではありませんが、キャベツに含まれる有名な成分に「キャベジン(ビタミンU)」があります。
キャベジンは、体内でビタミンと似たような働きをする、「ビタミン様物質」に分類されます。
キャベジンの適度な摂取は、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の予防、胃もたれなどを予防するのに役立つ事があります。
健康に良い組み合わせ
※ここで紹介する以外にも、健康に良い組み合わせ(食べ合わせ)はあります。
あさりと組み合わせると
貧血予防などに役立つ事があります。
レモンと組み合わせると
動脈硬化予防などに貢献する事があります。
なお、レモンについては、以下のリンクを参考にしてくださると嬉しいです(当ブログの別ページに飛びます)。

ほうれん草と組み合わせると
風邪予防などに役立つ事があります。
なお、ほうれん草については、以下のリンクを参考にしてくださると嬉しいです(当ブログの別ページに飛びます)。

カシューナッツと組み合わせると
ストレスに強くなれる事があります。
品種(一部)
ここではいくつか、キャベツの品種を紹介します。それぞれ個性的です。
札幌大球
大きいものだと直径60cmにもなります。
大きさに似合わずやわらかく甘みがあり、ニシンの漬物に利用されることが多いです。
芽キャベツ
葉のつけ根にできるわき芽が結球したもの。
基本的に加熱して食べます。非常に食べやすく美味です。
サボイキャベツ
フランスのサボア地方発祥の品種です。葉がちりめん状に縮れているのが特徴です。
煮込み料理に向いています。
グリーンボール
やや小ぶりな品種です。
中心まで緑がかっていて、生食や漬物に向いています。
ムラサキキャベツ
赤キャベツとも、レッドキャベツとも呼ばれます。
特徴的な色はアントシアニンによるものです。
加熱すると色が落ちるので、色を生かしたいのなら生食しましょう。
なお、ムラサキキャベツについては、以下のリンクを参考にしてくださると嬉しいです(当ブログの別ページに飛びます)。

コラムその3―ザゼンソウ
ここで、キャベツとは名がつくものの、キャベツとは違う植物について紹介します。
その植物の名は、英語で「スカンクキャベツ」というのですが、毒性は確認されていないものの、食べるとスカンクの名の通り、すごい臭いがするそうです。
北米ではよく見かけられる植物で、その臭いにつられてハエが寄ってきて、受粉を手伝ってくれるそうです。
ちなみに日本語では「ザゼンソウ」といいます。英名に対して、意外と普通の名前ですね。
参考文献
・相馬暁著 株式会社三一書房発行「新装版 野菜学入門(初版)」2006年3月10日 132~136頁
・青髪のテツ著、ムラセセラマンガ 株式会社Gakken発行「マンガでわかる やさいのトリセツ 野菜のプロが教える選び方・保存法・無駄なくおいしく食べるコツ(初版)」2023年7月11日 210頁
・川端理香監修 株式会社宝島社発行「毎日使える!野菜の教科書」2017年6月2日 70~71頁
・竹下大学著 株式会社エクスナレッジ発行「野菜と果物 すごい品種図鑑(初版)」2022年7月12日 32~39頁
・白鳥早奈英、板木利隆監修 株式会社高橋書店発行「もっとからだにおいしい 野菜の便利帳」2020年7月10日 94~95頁
・名取貴光監修 株式会社高橋書店発行「新・野菜の便利帳 健康編」2021年8月30日 72~73頁
・吉田企世子監修 株式会社エクスナレッジ発行「春夏秋冬おいしいクスリ 旬の野菜の栄養事典最新版(初版)」2016年5月23日 14、239~264頁
リンク
当ブログ(キャベツと同じアブラナ科の野菜の一部)




