この記事で、モロヘイヤの保存方法や主な栄養素などが学べます
モロヘイヤとは
モロヘイヤとは、シナノキ科ツナソ属に属する野菜です。いわゆる緑黄色野菜に分類されます。
日本における旬は7~9月の夏という事が多いですが、4~10月頃までよく出回ります。
独特の粘り気が美味しい上、含まれる栄養素は大変多く、「王様の野菜」という別名があるのもうなずける食材です。
ちなみにモロヘイヤは、日本に古くからある植物でいえば「麻」に近く、アバウトな言い方になりますが、モロヘイヤは「食べられる麻」と考えると良いです。
簡単な歴史
原産地は、インド西部またはスーダンのコルドファン(クルドファン)地方、熱帯アフリカと言われています。
日本には昭和30年代頃に伝来しました。当初はエジプトからの帰国者が密かに楽しむ程度の野菜でしたが、後に栄養価抜群の野菜である事が知られると、1985年頃から栽培が盛んになりました。
今では北海道から沖縄まで、全国各地に出回ります。
良品の選び方
※ここに挙げた特徴を持つモロヘイヤを選ぶと、良品に出会える可能性が高くなります。
・葉が鮮やかでみずみずしいもの
・先端までハリがあるもの
・葉にツヤがあるもの
・茎がやわらかいもの
注意―毒と料理法

美味しい上に栄養価抜群の野菜であるモロヘイヤですが、実はモロヘイヤの実には、毒が含まれています。
この毒はステロイド類やストロファンチジンなどですが、毒性はかなり強く、誤って体内に入れてしまうと、生命に関わる事態にもなり得ます。
市販されているモロヘイヤからは、すでに実が取り除かれている事が大半なので、心配する必要がない事が多いですが、家庭菜園でモロヘイヤを作った時には、十分に注意して下さい。
また、茎にも毒が含まれる事が時々あります。料理する時には、茎から葉を外して、料理しましょう(仮に茎に毒が含まれていないとしても、茎は固くて食用になりません)。
保存方法
冷蔵の場合
湿らせた新聞紙やペーパータオルに包み、保存袋に入れて立てて保存します。
モロヘイヤは夏野菜なので、冷蔵庫の野菜室に保存すると良いです(冷蔵庫の野菜室は、冷蔵室よりも温度や湿度が高めで、夏野菜を保存するのに適している事が多いです)。
冷凍の場合
固めに塩茹でして水気を拭き取り、冷蔵庫の冷凍室で保存します。
栄養素
モロヘイヤは大変栄養価が優秀な野菜で、多くの栄養素を多量に含んでいます。
そのためこの記事ですべてを紹介するのが難しいほどです。ここではモロヘイヤに良く含まれる栄養素のうち、一部を解説します。
β-カロテン
体内でビタミンAに変換されます。厳密さを欠く発言になりますが、「β-カロテン=ビタミンA」と捉えて問題ない場面が多いです。
ビタミンAには抗酸化作用があり、がんや動脈硬化、老化の予防などに役立ちます。
皮膚や粘膜の健康維持にも欠かせません。また、ビタミンAには目の健康を保つ働きもあるので、不足すると、夜盲症などを引き起こしてしまう事があります。
ビタミンC
抗酸化作用があり、がんや動脈硬化、老化の予防などに役立ちます。
また、コラーゲンの生成にも強く関わるので、美肌作りにも欠かせません。
また、ビタミンCの適度な摂取は、風邪などの感染症予防にも役立ちます。
ビタミンE
強い抗酸化作用があり、「老化抑制ビタミン」や「若返りビタミン」の別名があるほどです。
血液の循環改善や代謝の改善にも貢献し、適度に摂取すると、冷え性や肩こりなどの改善につながります。
またビタミンEは、性ホルモンの分泌にも貢献するので、適度な摂取は生殖機能の維持に役立ちます。
カリウム
体内の細胞の浸透圧の調節に役立ちます。体内の余分なナトリウムを体外に排出してくれるので、高血圧や脳卒中の予防に役立ちます。
またカリウムは、筋肉の収縮や神経の正常な情報伝達にも関わるので、不足すると、不整脈やけいれんなどを引き起こしてしまう事があります。
カルシウム
体内に最も多く存在するミネラルです。骨や歯の材料になるだけでなく、心臓の機能調節、筋肉の収縮と弛緩、ホルモン分泌にも強く関わります。
カルシウムの適度な摂取は、骨粗しょう症、高血圧、ストレス対策になります。
健康に良い組み合わせ
※ここで紹介する以外にも、健康に良い組み合わせ(食べ合わせ)はあります。
ピーマンと組み合わせると
がん予防などにつながる事があります。
なお、ピーマンについては、以下のリンクを参考にしてくださると嬉しいです(当ブログの別ページに飛びます)。
じゃがいもと組み合わせると
心臓病予防などに役立ちます。
なおじゃがいもについては、以下のリンクを参考にしてくださると嬉しいです(当ブログの別ページに飛びます)。
あさりと組み合わせると
健脳効果などがあります。
バナナと組み合わせると
利尿作用などがあります。
なおバナナについては、以下のリンクを参考にしてくださると嬉しいです(当ブログの別ページに飛びます)。
コラム―「王様の野菜」と呼ばれる理由

モロヘイヤは、エジプトで5000年以上前から食されていた事が明らかになっています。
その昔、不治の病に苦しんでいたとある王様が、モロヘイヤのスープを飲んだら回復出来た、という伝説から、王様の野菜といわれるようになった説があります。
あのクレオパトラも、モロヘイヤを好んで食べていたという説も残されています。
参考文献
・一般社団法人 農山漁村文化協会編・発行「地域食材大百科 第2巻 野菜」2010年5月15日 378~381頁
・川端理香監修 株式会社宝島社発行「毎日使える!野菜の教科書」2017年6月2日 77頁
・白鳥早奈英、板木敏孝監修 株式会社高橋書店発行「もっとからだにおいしい野菜の便利帳」2020年7月10日 113頁
・名取貴光監修 株式会社高橋書店発行「新・野菜の便利帳 健康編」2021年8月30日 70~71頁
・吉田企世子監修 株式会社エクスナレッジ発行「春夏秋冬おいしいクスリ 旬の野菜の栄養事典最新版(初版)」2016年5月23日 109、239~264頁





