この記事でギョウジャニンニクの栄養素や、美味しい食べ方などについて学べます
ギョウジャニンニクとは
ギョウジャニンニクとは、ユリ科ネギ属に属する山菜です。
自然のものは乱獲によって数が少なくなってしまい、貴重になりつつあります。
そのような中で、まだまだ発展途上ではありますが、栽培によって安定的にギョウジャニンニクを確保する取り組みも行われています。
日本における旬は、4~5月の、春という事が多いです。
ギョウジャニンニクは英語では様々な呼ばれ方をされますが、植物図鑑などでは「alpine leek」と呼ばれる事が多いようです。
もう少し詳しく
原産地はロシアです。
しかし、日本にも相当古い年代から自生していました。
現在は、本州中部、東北地方の高層湿原、北海道で見られます。
アイヌ民族の方々が昔から食べていた事から、「アイヌネギ」の別名もあります。
その他、「キトビル」「キトピロ」「ヤマビル」「ウシビル」などの呼ばれ方もされます。
ギョウジャニンニクという名の由来
昔、修行僧である行者たちが、雪解けの頃に、山野で修行中に体力をつけるために、密かに食べていたといわれ、「行者たちが食べるにんにくのような匂いがする植物」という事で、牧野富太郎博士が「ギョウジャニンニク」と名づけました。
一般の人々だけでなく、行者にとっても、魅力的な山菜なのかもしれませんね。
良品の選び方


※ここに挙げた特徴を持つギョウジャニンニクを選ぶと、良品に出会える可能性が高くなります。
・葉の色が濃いもの
・茎にハリがあるもの
保存方法
冷蔵の場合
保存袋に入れて口を閉じ、冷蔵庫の冷蔵室で保存します。
保存時の環境が良いと、1週間程度保存出来る事もあります。
しょう油漬けにして保存する場合
細かく刻んで、たっぷりのしょう油につけて、冷蔵庫の冷蔵室で保存します。
こうする事で、ギョウジャニンニクを美味しく食べられるだけでなく、長い期間保存出来ます。
冷凍の場合
生のまま、冷凍用保存袋に入れて、冷凍室で保存します。
この方法で、3カ月程度保存出来る事もあります。
栄養素
ギョウジャニンニクは貴重になりつつある山菜なので、一度の食事でたくさんの量を食べる事は、難しいかもしれません。
しかし、以下に挙げる栄養素を良く含んでいるという事は、覚えておいて損はないです。
この広告は、「株式会社DMM.com証券」さんのPR広告です。
![]()
β-カロテン
体内でビタミンAに変わります。厳密さを欠く表現になりますが、「β-カロテン=ビタミンA」と捉えて問題ない場面が多いです。
ビタミンAには抗酸化作用があり、がんや動脈硬化、老化の予防などに役立ちます。
皮膚や粘膜の健康維持にも欠かせません。
またビタミンAは、目の健康の維持にも強く関わるので、不足すると、夜盲症などを引き起こしてしまう可能性があります。
ビタミンC
抗酸化作用があり、がんや動脈硬化、老化の予防などに役立ちます。
また、コラーゲンの生成にも強く関わる事から、美肌作りにも欠かせません。
また、ビタミンCの適度な摂取は、風邪などの感染症予防にも役立ちます。
ビタミンK
骨を強くするのに欠かせないビタミンです。
また、血液の凝固と凝固の抑制、どちらにも関わるので、ビタミンKの適度な摂取は、ケガをして出血してしまった時のケガの程度を、軽減してくれる可能性があります。
葉酸
赤血球の生成を助け、不足すると悪性貧血の原因になります。
胎児の健康な発育にも強く関わる事から、妊娠中の方には欠かせないビタミンです。
その他葉酸には、認知症や脳梗塞を防ぐのに有効だとする可能性が指摘されています。
カリウム
体内の細胞の浸透圧を調節する働きがあります。
体内の余分なナトリウムを体外に排出してくれるので、高血圧や脳卒中の予防に役立ちます。
またカリウムは、筋肉の収縮や神経の正常な情報伝達にも強く関わるので、不足すると、不整脈やけいれんを引き起こしてしまう可能性があります。
健康効果
※ギョウジャニンニクの適度な摂取は、以下に挙げる健康効果をもたらしてくれる可能性があります。
・疲労回復
・血行促進
・高血圧の予防・改善
・がん予防
齋藤瞬のチャレンジクッキング―しゃぶしゃぶ
前置き

この記事の最後に、私が実際にギョウジャニンニクを使って料理をした際のレポートを紹介します。
今回は、ギョウジャニンニクをしゃぶしゃぶにしてみました。
ギョウジャニンニクは、下処理せずに食べられ山菜ですが、軽く火を通しても美味しく楽しめます。
この料理をしたのは、2025年4月下旬の事ですが、私はそれまで、ギョウジャニンニクは天ぷらやしょう油漬けでしか食べた事がありませんでした。
「しゃぶしゃぶにしたら、味が落ちるのではないか」という懸念が私の中にありましたが、何も試さないでいたら、結局私自身の経験値も増えないという事で、しゃぶしゃぶにしてみました。
工程
今回の料理は相当ラクに作る事が出来ました。
なにせ肉とギョウジャニンニクに火を通して、味つけして食べるだけで良いのですから(笑)。
しかし、これは完全に私の自己都合になってしまうのですが、この料理を作っている時に、別の料理の仕込みも同時進行で行っていたため、手際良い作業が出来ませんでした。
何が言いたいのかというと、ギョウジャニンニクに火を通す時間が、長くなってしまったのです。
記憶があやふやですが、この時2分前後火を通してしまいました。
本来、ギョウジャニンニクはサッと火を通すだけでも美味しく食べられる食材。
だからこそ、自分自身の作業スピードの遅さを責めたくなりました。
ですが、嘆いていても仕方がないので、私は火を通したギョウジャニンニクを試食してみる事にしました。
試食と感想

私はこの時、肉(豚肉)もギョウジャニンニクも、シンプルに塩で味つけして食べました。
火を通しすぎてしまったギョウジャニンニクですが、幸いにもあのにんにくのような香りやうま味はまだ十分に残っていました。
少し水っぽくなってしまっていたものの、それでも美味しく感じる事が出来ました。
春の味覚を楽しむ事が出来て、良い気分になれました。
そして、天ぷらやしょう油漬け以外の食べ方も覚える事が出来た、良い機会にする事が出来ました。
参考文献
・一般社団法人 農山漁村文化協会編・発行「地域食材大百科 第4巻 乳・肉・卵,昆虫,山菜・野草,きのこ」2010年11月20日 231~238頁
・白鳥早奈英、板木利隆監修 株式会社高橋書店発行「もっとからだにおいしい 野菜の便利帳」2020年7月10日 81、84頁
・吉田企世子監修 株式会社エクスナレッジ発行「春夏秋冬おいしいクスリ 旬の野菜の栄養事典最新版(初版)」2016年5月23日 15、239~264頁
リンク
当ブログ(ギョウジャニンニクと同じ、春が旬の食材)



