見た目と違ってちゃんと食べることができるオオバコ

オオバコ 山菜
オオバコ

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前から「食べられる」と知ってはいたけど・・・

僕が「オオバコ」という野草(山菜)を知ったのは、幼稚園児の時でした。

同じクラスの子がオオバコを指さしながら「お父さんがオオバコダイエットしているの」と、他の子に話しているのを聞いて「この草はオオバコというのか」と認識したのです。そしてさらに、「食用可である」ということも・・・。

ですが、その当時の僕は、野草や山菜といった類(たぐい)に興味がなく、そしてそのまま、30年近い時間が流れていきました。

しかし、どういう巡り合わせなのか、僕は青果店でアルバイトをするようになり、野菜や果物に興味を持ち始め、それに付随するかのように、きのこや海藻、そして野草や山菜といったものにも興味を持ち始めました。

そして、僕のように、まだ野草や山菜の知識に乏しい僕でも、簡単に見分けがつくものの代表が、オオバコだったのです。

さらに、春になれば、僕が住んでいる地域ではあちこちで見かけることができ、いとも簡単に採集できる、そんな手軽さから「いつか試食してみたい」という気持ちになったのです。

採集

自宅近くのあちこちに生えているオオバコだったので、「とりあえず、明らかに色が悪いとか、有害物質に汚染されていそう」というものでもない限り、どこに生えているものでも良いから採集してみよう、という気持ちでいました。

しかし、いかに容易に見分けがつくオオバコとは言っても、やはり食したことのない野草、僕の中にある「警戒信号」が鳴り続け、しばらくの間、採集と試食をするのをためらってしまっていました。

しかし、野菜ライターとして一人前を目指すための一環で、様々な野菜(や果物、きのこ、海藻、野草(山菜))料理に挑戦していくうちに、僕の中の警戒信号は段々と小さくなり、ついに、オオバコの採集と試食にチャレンジしました。

採集の際は、本来であれば、採集用のナイフで根元から葉を切り落とすのが正しいのですが、残念ながら、採集用のナイフは持っていないことと、今の時代、普通の道端でナイフを持っていたら、即、警察に通報されてしまうということもあり得るので、オオバコにとっては乱暴かつ申し訳ない採集の仕方になってしまったのですが、葉を根元からちぎって、採集をしました。

調理

採集したオオバコの葉、事前の調査では「アク抜きはする必要がない」ことがわかっていたので、鍋にたっぷりのお湯を沸かし(オオバコの葉5枚に対して、湯が約1.5リットル)、お湯が沸いたところで、オオバコの葉を鍋に投入しました。

葉は繊維質で相当固さがある、つまり、非常にかみちぎりにくいということも頭に入れてあったので、5分間、しっかりと火を通しました。

火を通している間、湯気から、「いかにも野草らしい、葉っぱらしい。みなさんも嗅いだことがあるであろう、野性味あふれる匂い」がしてきて、段々わくわくしてきました。

火を通し終えたところで、お湯を捨て、水を使ってオオバコの葉を冷ましました。

いよいよ、試食です!

試食

調理したオオバコ
調理したオオバコ

「オオバコは繊維が相当しっかりしているので、おひたしにはむかない」という情報が、インターネットの一部の記事にありましたが、それでも何故か、おひたしで試食したくて、いや、厳密にはおひたしではなく、ただ茹でて火を通しただけなのですが、思い切ってそのまま食べてみることにしました。ちなみに、調味料による味付けは一切しませんでした。

初めて食べるもの、ましてや野草とだけあって、葉先をほんの少しだけかじって、舌の上にのせてみましたが・・・、いかにも野草らしい香りが口中に広がりました。味は、好みが分かれるところだと思います。

ただ、事前の調査通り、やはりかみきりにくかったです。オオバコを本当に美味しく食すなら、春先のものを採集し、てんぷらやゴマ和えなどでいただくのが、良いと思います。

しかし、あえて茹でる以外なにも手を加えずに食したからこそわかったことですが、本来、食べ物を食べるというのはこういうことではないかと、僕のような駆け出しの野菜ライターが偉そうなことを言って申し訳ないのですが、今の世の中、「美味しすぎる食べ物」が溢れすぎている気がしました。

もちろん、僕だって、食べ物は美味しければ美味しいほど、良いに決まっています。でも、美味しいものに、舌が慣れすぎてしまうのも、果たして本当に人類にとって良いことなのかも、今回のオオバコの試食で、疑問が湧いてきました。

本来、食べ物というのは、少し苦くて、でもその中に美味しさというものも感じて・・・、その様な食材を少しずつ、少しずつ、自然の恵みというものに感謝しながらいただく・・・。そういうものなのじゃないのかなと、少しだけ思うのでした。

まとめ

今回、思い切ってオオバコの試食に挑戦して、大変良かったです。もちろん、毒草にあたらないように、今後も事前調査をしっかりしながら、野草の採集と試食にチャレンジしていきたいなと、強く思うのでした。

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