西洋わさびとは
西洋わさびとは、アブラナ科トモシリソウ属に属する野菜(香味野菜)です。日本原産の「わさび」は、アブラナ科ワサビ属なので、西洋わさびとわさびは似て非なる植物になります。
西洋わさびはローストビーフのつけ合わせなどとして、活躍します。
簡単な歴史
原産地はヨーロッパです。西洋わさびは、日本では様々な呼び方をされます。
いくつか例を挙げると、「ホースラディッシュ」、「レフォール」、「わさびだいこん」、「野わさび」、そして北海道では「山わさび」と呼ばれる事があります。
このブログの管理人兼筆者である齋藤瞬は、長く北海道に住んでいるので、西洋わさびという呼び名より、山わさびという呼び名の方がしっくりきます。
そして、北海道出身の人や長く北海道に住んでいる人は勘違いしてしまうのですが、西洋わさびは日本(北海道)原産ではなく、明治初期に米国から北海道に持ち込まれたものが野生化したものです。
西洋わさびは、米国から導入された当初は、多くの日本人の口になじまず普及しませんでしたが、その繁殖力の強さから、北海道のあちこちの山野で野生化しました。
この話だけを聞くと、何だか西洋わさびに悪印象を持ってしまう方もいるかもしれません。
しかし現代においては、日本原産の「わさび」よりも西洋わさびの方が好きという方もいるなど、食卓や飲食店などで活躍しています。
良品の見分け方(丸のままの場合)
※ここに挙げた特徴を持つ西洋わさびを選ぶと、良品に出会える可能性が高くなります。
※乾燥してしまっているものは、繊維ばかりで美味しくなく、香りも損なわれてしまっている事が多いです。
・根が太くて長いもの
・適度な湿り気があるもの(土付きならなお良いです)
良品の見分け方(スーパーや青果店で売られているものの場合)
※ここに挙げた特徴を持つ西洋わさびを選ぶと、良品に出会える可能性が高くなります。
色はどのような色のものがおすすめですか?
色は、なるべく白っぽいものを選びましょう。
黄色が強いものや、茶色っぽいものは、鮮度が落ちている事があります。
カットされているものの切り口も、白っぽいものが良いの?
はい。
カットされているものの切り口も、白っぽいものが良いです。
他の多くの野菜同様、持ったときに重みを感じるものが良いのですか?
はい。
手に持った時に、見た目よりも重みを感じるものに、良品が多いです。
そういう西洋わさびは、水分がしっかりと保たれていて、美味しい場合が多いです。
しわが少なくて、見た目とても元気がありそうな西洋わさびは、美味しいの?
はい。
見た目、しわが少なくて、ピンと張っている感じがあるもの(とても元気がありそうな見た目をしているもの)は、美味しい場合が多いです。
カビが生えてしまっています。もう捨てるしかないですか?
捨てた方が良い場合
・広範囲にわたってカビが生えてしまっている場合
・見るからにスカスカで元気がなさそうな場合
・西洋わさびらしいツンとした良い香りではなく、カビ臭さや酸っぱいような臭い、異臭悪臭がする場合
上記に挙げた状態に、一つでも当てはまる時は、残念ながら、食べずに捨てた方が良いです。
勿体ないからと、こういうものを食べてしまうと、食中毒などで健康被害が出る可能性が高いといえます。
まだ食べられる場合
カビが生えている部分がごくわずかで、見た目もまだまだ元気そう、そして悪臭や異臭もない場合、カビが生えてしまっている部分を削り取る事で、まだまだ食べられる場合が少なくありません。
ただし、どれくらいのカビの生え方なら「まだ食べられる」のかを見分けるのは、普段あまり料理をされない方には、難しいと言えます。
まだ食べられるのか、もう食べられないのかを見分ける自信がない場合は、勿体ぶらずに捨てる事を、強くおすすめします。
保存方法―おすすめは冷凍保存
日が経つにつれて味も香りも落ちます(繊維が増えてくるため)。早めに使いましょう。
長くもたせたい場合は、すりおろしたものをラップに包んで冷凍保存すると良いです。私(齋藤瞬)個人的には冷凍保存をおすすめします。
栄養素

日常経験からわかる方も多いと思われますが、西洋わさびは一度の食事で多くの量を食べるのが難しいため、栄養素の補給源になる事は難しいです。
しかし、それがもったいないほど、西洋わさびには栄養素が多く含まれています。以下でその代表的なものを挙げます。
ビタミンC
抗酸化作用があり、がんや動脈硬化、老化の予防などに役立ちます。
コラーゲンの生成に強く関わるので、美肌作りには欠かせません。
また、ビタミンCの適度な摂取は、風邪などの感染症予防に役立ちます。
カリウム
体内の細胞の浸透圧を調節する働きがあります。体内の余分なナトリウムを体外に排出してくれるので、高血圧や脳卒中の予防に役立ちます。
またカリウムは、筋肉の収縮や神経の正常な情報伝達にも強く関わるので、不足すると、不整脈やけいれんを引き起こしてしまう事があります。
カルシウム
体内に最も多く存在するミネラルです。
骨や歯の材料になるだけでなく、心臓の機能調節、筋肉の収縮と弛緩、ホルモン分泌といった役割も果たします。
その他
西洋わさびの辛味成分である「アリルイソチオシアネート」には、胃液の分泌を促進し、食欲を高めてくれる効果があります。食欲不振で悩んでいる方には、西洋わさびの適度な摂取が役立つ可能性があります。
コラム―もし多くの量を食べられたら
私が執筆した記事の多くを読んでくださっている方の中には、すでに記憶してくださっている方もいらっしゃるかもしれませんが、西洋わさび以外だと、シソやパセリといった香味野菜も、多くの栄養素を含んでいます。
しかしやはり、シソやパセリも西洋わさび同様、一度に多くの量を食べるのは難しいですよね。
これらの食材を、もし多く食べる事が出来たら、香りも良いうえ、栄養素も補給出来るという便利なものになりますが、世の中そう簡単にはいかないですね。
なお、シソやパセリに関しては以下のリンクを参考にしてくださると嬉しいです(当ブログの別ページに飛びます)。


健康に良い組み合わせ


※ここに挙げた以外にも、健康に良い組み合わせ(食べ合わせ)はあります。
※ここで挙げるのは、(日本原産の)わさびの参考文献を基にしていますが、西洋わさびでも同じ効果が得られる可能性が高いと言えます。
しょうがと組み合わせると
食中毒予防などに貢献します。
なお、しょうがについては、以下のリンクを参考にしてくださると嬉しいです(当ブログの別ページに飛びます)。

白菜と組み合わせると
胃などの健康を保つのに役立つ事があります。
なお、白菜については、以下のリンクを参考にしてくださると嬉しいです(当ブログの別ページに飛びます)。

玉ねぎと組み合わせると
動脈硬化予防などに役立ちます。
なお、玉ねぎについては、以下のリンクを参考にしてくださると嬉しいです(当ブログの別ページに飛びます)。

とうがらしと組み合わせると
食欲増進などに貢献する可能性があります。
なお、とうがらしについては、以下のリンクを参考にしてくださると嬉しいです(当ブログの別ページに飛びます)。

参考文献
本・書籍
・青葉高著 株式会社八坂書房発酵「日本の野菜文化史事典(初版)」2013年9月25日 232頁
・相馬暁著 株式会社三一書房発行「新装版 野菜学入門(初版)」2006年3月10日 30~33頁
・白鳥早奈英、板木利隆監修 株式会社高橋書店発行「もっとからだにおいしい 野菜の便利帳」2020年7月10日 143頁
・吉田企世子監修 株式会社エクスナレッジ発行「春夏秋冬おいしいクスリ 旬の野菜の栄養事典最新版(初版)」2016年5月23日 227、239~264頁
インターネット文献

リンク
当ブログ(西洋わさびと同じアブラナ科の野菜)




