ゴーヤ(にがうり)―その特徴的な苦み、健康に大いに役立ちます

ゴーヤ まな板の上にのっています 果菜類
ゴーヤ まな板の上にのっています

この記事で、ゴーヤの保存方法や栄養素などについて学べます

ゴーヤとは

ゴーヤとは、ウリ科ツルレイシ属に属する野菜(果菜類)です。淡色野菜扱いされます。

ゴーヤというのは沖縄で生まれた言葉で、他に「にがうり」「ツルレイシ」という呼び方もされます。

日本における旬は6~9月の、夏という事が多いです。

その独特の苦みを好む方も多い、健康にも貢献する野菜です。

簡単な歴史

原産地は、まだはっきりとしていませんが、インドには自生のゴーヤがある事から、東インド付近の原産と考えられています。

日本以外でも、熱帯アジアから熱帯アフリカまで、広く栽培されています。南ヨーロッパでも栽培されますが、そこでは食用ではなく、観賞用の植物として扱われる事が多いです。中国には15~16世紀に南方から伝わりました。

日本に伝来した時期ははっきりとしていませんが、1500年代の末頃に渡来したと考えられています。

日本に住む人々にとって、「ゴーヤ=沖縄県」を想像する方も少なくないほど、沖縄を代表する地方野菜です。今では沖縄県以外でも栽培されており、夏になると全国各地のスーパーマーケットなどで販売されます。

良品の見分け方

ゴーヤ まな板の上にのっています
ゴーヤ まな板の上にのっています

基本編

※ここに挙げた特徴を持つゴーヤを選ぶと、良品に出会える可能性が高まります。

・皮にハリとツヤがあるもの

・先端とヘタがしっかりとかたいもの

応用編

ゴーヤは皮の色が薄く、いぼが大きいものほど苦みが少ないです。

熟す事で皮の色が黄色やオレンジになる事がありますが、それらはさらに苦みが少ない傾向があります。

苦み対策

ゴーヤはその苦み成分に健康効果が隠されている(「栄養素」の項で解説しています)一方で、その苦みが苦手で敬遠される事もあります。

苦み対策として挙げられるのが、苦みを抜く下処理をする事です。

1.ゴーヤを縦半分に切り、種とわたを取り除く

2.薄く切り塩もみして20分放置

3.沸騰したお湯で1分茹でる

この方法を採ると、苦みがマイルドになります。

また、下処理が面倒なのであれば、ゴーヤにかつお節をかけて食べる、豚肉と一緒に食べるのも良いです。

かつお節や豚肉に含まれる「イノシン酸」には、ゴーヤの苦みを和らげる効果があります。

言い方を換えると、沖縄の郷土料理である「ゴーヤチャンプル」は、ただ美味しいだけでなく、ゴーヤを食べやすくするのに打ってつけといえますね。

保存方法

常温保存の場合

丸ごと保存したいのであれば、水気を拭いてポリ袋に入れて、冷暗所で保存しましょう。

筆者の経験上、数日でカビが生えてしまう事もあったので、なるべく早く使い切りましょう。

冷蔵の場合

縦半分にカットし、種とわたをスプーンで取り除きます。1切れずつラップで包んで、冷蔵庫の野菜室で保存します。この方法で、約1週間保存出来る事もあります。

冷凍の場合

水洗いして、縦半分にカットして、種とわたをスプーンで取り除き、薄切りにします。

その後、水気を切り、ラップで包んで冷凍用保存袋に入れて、冷凍室で保存します。この方法で、約1ヶ月保存出来る事もあります。

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栄養素

ゴーヤの適度な摂取は、以下に挙げる栄養素の有効な補給源になり得ます。

ビタミンC

抗酸化作用があり、がんや動脈硬化、老化の予防などに役立ちます。コラーゲンの生成にも強く関わる事から、美肌作りにも欠かせません。

その他、ビタミンCの適度な摂取は、風邪などの感染症予防にも役立ちます。

ビタミンE

強い抗酸化作用がある事から、「老化抑制ビタミン」の別名を持ちます。

代謝を良くする事にも貢献する事から、ゴーヤを適度に摂取しビタミンEを補給する事は、冷え性や肩こりの改善につながる事があります。

またビタミンEは、性ホルモンの分泌などにも関わるので、生殖機能の維持にも役立ちます。

ビタミンK

たんぱく質を活性化し、骨の形成に関わる事から、丈夫な骨作りに欠かせません。

またビタミンKは血液の凝固と凝固の抑制どちらにも関わるので、ゴーヤを適度に摂取すると、ケガや内出血の程度を軽く出来る事があります。

カリウム

体内の細胞の浸透圧を正常に保つ働きがあります。体内の余分なナトリウムを体外に排出してくれるので、高血圧や脳卒中の予防に貢献します。

またカリウムは、筋肉の収縮や神経の正常な情報伝達にも強く関わるので、不足すると、不整脈やけいれんなどを引き起こしてしまう事があります。

その他

ゴーヤの苦み成分である「ククルビタシン」や「モモルデシン」には、食欲を増加させる一方で、血糖値の上昇を防いでくれる効果もある事から、夏バテ対策に大変有効です。強い抗酸化力で、身体の老化を食い止めるのにも貢献します。

健康に良い組み合わせ

※ここで紹介する以外にも、健康に良い組み合わせ(食べ合わせ)はあります。

サーモン(鮭)と組み合わせると

老化防止などに役立ちます。

大豆と組み合わせると

利尿作用などがあります。

品種(一部)

白ゴーヤ

サラダゴーヤとも呼ばれます。

苦みが少ないので生食にも向いています。

なめらかゴーヤ

果皮にいぼがありません。果長が25cmほどと、やや長めです。

ミニ

長さ15cmほどと小さめです。苦みも少なめです。

参考文献

・青葉高著 株式会社八坂書房発行「日本の野菜文化史事典(初版)」2013年9月25日 105~106頁

・青髪のテツ著、ムラセセラマンガ 株式会社Gakken発行「マンガでわかる やさいのトリセツ 野菜のプロが教える選び方・保存法・無駄なくおいしく食べるコツ(初版)」2023年7月11日 40、62~63、200頁

・川端理香監修 株式会社宝島社発行「毎日使える!野菜の教科書」2017年6月2日 34頁

・白鳥早奈英、板木利隆監修 株式会社高橋書店発行「もっとからだにおいしい 野菜の便利帳」2020年7月10日 32頁

・吉田企世子監修 株式会社エクスナレッジ発行「春夏秋冬おいしいクスリ 旬の野菜の

栄養事典最新版(初版)」2016年5月23日 86、239~264頁

リンク

当ブログ(ゴーヤと同じ夏が旬の食材)

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