簡単な説明
タアサイとは
タアサイとは、アブラナ科アブラナ属に属する野菜です。
ターサイと表記される事もあります。
また、瓢児菜(ひさごな)、縮み雪菜、如月菜(きさらぎな)などと呼ばれる事もあります。
タアサイの「タア」の意味
タアサイの「タア」は、中国語で「ぺしゃんこに潰れた」とか「へこんだ」という意味です。
畑に栽培されている時に、土に密着するように生えている事から、この名がついた説があります。
食べられるの?
食べられます
前の項でも「野菜」と示した通り、タアサイは食べる事が出来ます。
アクに関する心配も、特にする必要がない、とても食べやすい野菜です。
加熱して食べた方が良い
ただし、より美味しくタアサイを食べたいのであれば、加熱して食べる事をおすすめします。
一応、生食する事も可能ですが、生食では苦みを強く感じてしまうため、加熱して食べるのが得策です。
淡色野菜?緑黄色野菜?
タアサイは、栄養素を豊富に含んでいて、緑黄色野菜に分類されます。
旬はいつ?
晩秋や冬
旬は11~2月頃、晩秋から冬にかけてという場合が多いです。
個人の感想
私、齋藤瞬は、晩春に作られたタアサイしか食べた事がないので、自信を持った発言は出来ませんが、旬の時期以外に作られたタアサイも、十分に美味しく食べられました!
いつか旬のものも食べてみたいと思います。
原産地はどこ
原産地は中国です。
日本には、昭和10年ごろに導入された記録があります。
しかしその時は普及しませんでした。
1972年の日中国交回復の辺りで、タアサイが見直されはじめ、日本でもよく食べられるようになりました。
似ている野菜との比較
小松菜との比較
小松菜が、冷凍と解凍をする事で、生でもおひたしで美味しく食べられるのに対し、タアサイは、なるべく加熱した方が美味しく食べられます。
しかし、個人的な感想ですが、加熱した同士なら、タアサイの方が、クセなく美味しく食べられました。
チンゲン菜との比較
チンゲン菜の方が、タアサイに比べて、加熱してもシャキシャキした感じがありました。
しかし、これも個人的な感想ですが、タアサイの方が、肉や魚介類とマッチしている(親和性がある)感じがしました。
タアサイと相性が良さそうな方
小松菜やチンゲン菜では、アブラナ科野菜独特の苦みを感じてしまい、食べづらいという方や、味の濃い野菜が好きな方は、タアサイと相性が良いかもしれません。
良品の選び方

※ここに挙げた特徴を持つタアサイを選ぶ事で、良品に出会える可能性が高くなります。
・葉にしわが多いもの
・緑色が濃く、ハリとツヤがあるもの
・茎がみずみずしいもの
保存方法
タアサイは、ほうれん草や小松菜、チンゲン菜と同じような保存方法が使えます。
以下で解説します。
冷蔵の場合
基本
新聞紙または、湿らせたペーパータオルに包んで、保存袋に入れて、冷蔵庫の冷蔵室に立てて保存します。
この方法で、1週間程度保存出来る事もあります。
野菜室に保存はおすすめ出来ません
タアサイを冷蔵庫の野菜室で保存するのは、あまりおすすめ出来ません。
何故なら野菜室は基本的に、夏野菜を保存するためにあるからです。
野菜室より温度が低めな、冷蔵室で保存する事をおすすめします。
何故立てる?
立てて保存する事で、保存中に失われる栄養素が少なくなります。
タアサイは、収穫した後も生き続ける事が出来るため、横向きに保存してしまうと、上に伸びよう(成長しよう)として、余計なエネルギーや栄養素が使われてしまうのです。
冷凍の場合
よく洗い、水気をしっかりと拭き取ります。
好みの大きさにカットして、冷凍用保存袋に入れて、冷蔵庫の冷凍室に保存します。
この方法で、1か月程度保存出来る事もあります。
なお、冷凍したものを料理する時は、自然解凍させずに、直接加熱(茹でる・炒めるなど)した方が、美味しく食べられる可能性が高まります。
自然解凍させてしまうと、水分や栄養素が余分に流失しやすくなってしまい、味が落ちてしまう可能性があるので、直接加熱する事をおすすめします。
栄養素
タアサイは栄養素を豊富に含んでいます。
以下ではそのうち、主なものを解説します。
β-カロテン
体内でビタミンAに変換されます。
厳密さを欠く発言になりますが、β-カロテン=ビタミンAと捉えても、問題ない場面も多いです。
ビタミンAには抗酸化作用があり、がんや動脈硬化、老化の予防などに役立ちます。
また、皮膚や粘膜の保護や健康維持にも役立ちます。
その他ビタミンAは、目の健康維持にも強く関わるので、不足すると、夜盲症などを引き起こしてしまう事があります。
ビタミンAは、油を使うと効率良く吸収出来るので、タアサイを炒める時に、適量の油を使って炒めて食べると、より良くビタミンAの恩恵を受けられる可能性が高まります。
ビタミンC
抗酸化作用があり、がんや動脈硬化、老化の予防などに役立ちます。
コラーゲンの生成にも強く関わるので、美肌作りには欠かせません。
その他ビタミンCの適度な摂取は、風邪などの感染症予防にも役立ちます。
ビタミンCは水溶性なうえ、熱にも弱いので、タアサイに含まれるビタミンCの恩恵を受けたい場合は、サッと炒める、あるいはスープにして食べると良いでしょう。
ビタミンK
骨を強くするのに欠かせないビタミンです。
そして、血液の凝固と凝固の抑制、どちらにも強く関わります。
そのため、タアサイの適度な摂取は、不幸にもケガをしてしまった時の、出血や内出血の程度を、軽減してくれる可能性があります。
カリウム
体内の細胞の浸透圧を調節する働きがあります。
体内の余分なナトリウムを体外に排出してくれるので、高血圧や脳卒中の予防に役立ちます。
またカリウムは、筋肉の収縮や神経の正常な情報伝達にも関わるので、不足すると、不整脈やけいれんなどを引き起こしてしまう事があります。
カルシウム
体内に最も多く存在するミネラルです。
骨や歯の材料になるだけでなく、心臓の機能調節、筋肉の収縮と弛緩、ホルモン分泌などにも関わります。
タアサイの適度な摂取は、骨粗しょう症や高血圧予防、ストレス緩和に役立つ可能性があります。
健康効果

タアサイの適度な摂取は、以下に挙げる健康効果をもたらしてくれる事があります。
・がん予防
・高血圧の予防・改善
・骨粗しょう症の予防
・老化の抑制
コラム―もっとメジャーになって!
タアサイは個人的に、もっとメジャーになって欲しい野菜の一つです。
クセがなく美味しい、そして、アクも少ないので扱いやすいからです。
しかし、タアサイと似ている部分が多い、小松菜やチンゲン菜と比べると、私が住んでいる地域ではあまり売りに出されません。
「タアサイがもっと売りに出されれば良いのに」、個人的にそう思っています。
参考文献
・相馬暁著 株式会社三一書房発行「新装版野菜学入門(初版)」2006年3月10日 197~199頁
・青髪のテツ著、ムラセセラマンガ 株式会社Gakken発行「マンガでわかる やさいのトリセツ 野菜のプロが教える選び方・保存法・無駄なくおいしく食べるコツ(初版)」2023年7月11日 213~214頁
・板木利隆監修 株式会社高橋書店発行「からだにおいしい 野菜の便利帳」2021年11月15日 140頁
・白鳥早奈英、板木利隆監修 株式会社高橋書店発行「もっとからだにおいしい 野菜の便利帳」2020年7月10日 115頁
・吉田企世子監修 株式会社エクスナレッジ発行「春夏秋冬おいしいクスリ 旬の野菜の栄養事典最新版(初版)」2016年5月23日 169、239~264頁
リンク
当ブログ(タアサイと同じアブラナ科の野菜)


